オートバイのあれこれ『ソロツーリングこそ、至高の贅沢?』
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今回は『ソロツーリングこそ、至高の贅沢?』をテーマにお話ししようと思います。
突然ですが、ツーリングをする際はソロ(一人)で走りますか?
それとも、マス(複数人)で走りますか?
「どっちも!」という人もいることでしょう。
ソロツーリングにもマスツーリングにもそれぞれ面白味がありますが、今回は愛車と水入らずのソロツーリングの魅力について、私が個人的に思うことをお話しします!
ソロツーリングで最も良いのは、やはり“自由気ままに走れる”ということではないでしょうか。
自分以外にも参加者がいるマスツーリングの場合、待ち合わせ時間・場所、合流後の行程をある程度は決めておかなければなりませんが、ソロツーリングは一人で走るので、事前に必ずしも予定を立てておく必要はありません。
好きな時間に出発して、好きな時に好きな場所で休憩して、好きな時間に帰ってこられる。
そしてまた、ツーリング途中でのルート変更も自由自在。
これがやはり、ソロツーのイチバンの魅力に感じます。
私の経験から少し話をすると、たとえば走行中にたまたま美しい景色に出会った時、事前に行程を定めているマスツーリングではスルーしてしまう場合がほとんどですが、自分一人であれば、そこで一旦バイクを停めて写真を撮るといったことも可能です。
急に走行を中断したところで、ソロツーなら誰にも迷惑をかけませんからね。
「バイクとは自由の翼だ」
というセリフをどこかで聞いたことがありますが、ソロツーはまさにオートバイを自由の翼だと感じられる遊びだと思います。
幸運にも、私はここ数年で一気にバイク仲間が増え(年上の方ばかりですが…)、マスツーリングもよくするようになりました。
マスツーももちろん楽しいのですが、やはりソロツーと比べると、自由度が落ちるのは事実です。
マスツーは団体行動なので、一人で気ままには動けませんからね。
露骨な言い方をすると、“自由を求めてバイクに乗っているはずなのに、それほど自由じゃない”ということが、マスツーでは起こりがちということです。
そういう意味では、“自由の翼”であるバイク元来の遊び方というのは、やはりソロツーなのではないかとも思います。
それこそ、鳥が何も無い空を舞うように、自由奔放に走れる。
どこか“旅人気質”のある我々バイク乗りにとって、ソロツーリングこそ、実は至高の贅沢なのではないでしょうか。