台風6号から遠く離れた北海道でも危険な大雨のおそれ
活発な前線の影響
上図はあす3日(木)午後9時の予想天気図ですが、台風6号は週末にかけて東シナ海でUターンし、沖縄や奄美ではかなりの長期間、荒天が続くおそれがあり、厳重な警戒が必要です。(関連記事)
一方、台風6号から遠く離れた北海道でも記録的な大雨となるおそれがあります。予想天気図をみると、北海道付近には北から前線が南下し、この前線に向かって朝鮮半島の北から非常に湿った空気が流れ込み、また前線の北には涼しい空気があって、この両者がぶつかり合うため、あす3日(木)以降、6日(日)頃にかけて、前線の活動が活発となる見通しです。台風6号にばかり目がいきがちですが、台風6号から遠く離れた北海道でも雨の降り方に十分な警戒が必要です。
断続的に激しい雨か
あさって4日(金)の雨の予想をみると、台風6号の活発な円形の雨雲が東シナ海にある一方、北海道にも雨雲の帯がかかり、断続的に激しく降るおそれがあります。
総雨量は危険な200ミリ~300ミリの計算も
コンピュータの予想では、北海道の北部や日本海側の多い所では、週末にかけての総雨量が200ミリ以上に達し(紫色)、局地的には300ミリ以上に達する所もある予想です。
北海道の8月の平年の降水量は150ミリ前後の所が多く、週末にかけては1か月分の雨が1日から2日程度で降ってしまう所も出てくるでしょう。普段、比較的雨の少ない北海道にしてみれば、記録的な大雨という所が出てくるかもしれません。
気象台が発表した大雨に関する情報でも、5日(土)頃にかけての総降水量が、8月の平年の1か月の降水量を超える大雨となるおそれがある旨、警戒を促す文言が追記されています。週末にかけて警報級の大雨が断続的に続くおそれがありますので、雨の降り方に十分な警戒が必要です。