約半月ぶりに活発なJPCZが北陸地方を指向へ、被災地は大雨、大雪、厳寒に警戒を
約半月ぶりの大規模な寒気が南下へ
昨年のクリスマス直前、12月21日から23日頃にかけて、強烈な寒波が列島を襲い、北陸を中心に大雪となりましたが、それ以降は目立った寒波の到来はなく、年越しのタイミングでは、すでに北陸平地の積雪はほとんどなくなった状態になりました。
新年明けても、同じような状態が続いていますが、この3連休中に、約半月ぶりに大規模な寒気が流れ込む予想です。寒気のピークは、あす7日(日)午後からあさって8日(月)成人の日にかけてとなり、北陸の輪島上空5500メートル付近にまで、平地でも大雪の目安と言われる-36度以下の寒気が南下する見込みです。
活発なJPCZが北陸を指向へ
強い寒気の南下に伴い、日本海で北風と西風がぶつかり合って発生するJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が久しぶりに顕在化し、寒気のピークとともに強化され、北陸地方を指向する予想です。
北陸地方では、きょう6日(土)からあす7日(日)にかけて断続的に雨が降り、雨脚が強まるとともに、あす7日(日)夕方以降は、平地でも雨から雪に変わり、
強い雪を伴い、JPCZの解消するあさって8日(月)午前中にかけて、降り続く見込みです。
元日に発生した令和6年能登半島地震により、多数の土砂災害や地滑りなどが発生し、地盤が脆弱になっている所も多いため、少ない降水量でも、新たな土砂災害の危険がありますが、あす7日(日)にかけては降水量が増えますので、よりいっそう、土砂災害には警戒を要する状況となりそうです。
能登半島でも半月ぶりの大雪か
コンピュータが計算したあす7日(日)午前9時からあさって8日(月)成人の日午前9時までに予想される24時間の降雪量は、新潟、富山、石川の山沿いで50センチ以上の紫色が広がっています。また能登半島でも、山間部や山沿いで30センチ前後、平地でも10センチ前後の雪が降る計算で、標高の高い所を中心に、約半月ぶりの大雪となる所もあるでしょう。(気象庁発表の大雨や大雪情報)
大雨と大雪に加え、厳寒も
北陸地方では、連日最高気温が10度以上まで上がる状態が続いていますが、強い寒気とともに、一気に厳しい寒さがやってくるでしょう。
輪島の時系列予報をみると、あす7日(日)は右肩下がりで気温が低下し、正午の予想は3度で、きょうより約10度も低下し、夜は0度近くまで下がる予想です。そのままあさって8日(月)成人の日にかけて、非常に厳しい寒さが続き、季節風も強いため、極寒状態となりそうです。
令和6年能登半島地震の発生以降、初めてやってくる本格的な雪(大雪)や厳寒となります。家屋が倒壊したり、停電などにより、なかなか暖をとることが難しい環境の方も多いかと思いますが、できる限りの寒さ対策や雪対策をしていただければと思います。