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30年ずっと王位リーグから陥落なし! レジェンド羽生善治九段(52)強豪居並ぶ新たなリーグに臨む

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 藤井聡太王位(20歳)への挑戦権を争う伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦。その紅白リーグ表が発表されました。

 リーグ参加12人の平均年齢は30歳。四十代以上は羽生善治九段(52歳)のほかにしかいません。

 紅組は前期七番勝負で挑戦敗退した豊島将之九段(32歳)が筆頭。その次に、前期でリーグ残留を果たした羽生九段が名をつらねています。

 以下は予選を通過した永瀬拓矢王座(30歳)、石井健太郎六段(30歳)、服部慎一郎五段(23歳)、徳田拳士四段(25歳)。そうそうたるメンバーが揃ったリーグとなりました。

 将棋界のレジェンド羽生九段は1993年、初めてリーグに参加。そこから一気に挑戦権を獲得し、さらには七番勝負も制して、王位のタイトルを取りました。以後、王位は通算18期です。

 羽生九段は王位リーグにおいて、ほぼいつも挑戦権争いにからみ、実に30期にわたって陥落したことがありません。

 羽生九段は今年度、王将リーグで6戦全勝を達成しました。

 王将リーグと、王位リーグ紅組。メンバーは羽生九段、豊島九段、永瀬王座、服部五段の4人が共通しています。

 渡辺明名人は白組の方に配されています。

 白組は渡辺名人以外にタイトル戦未経験の若手が揃った、非常にフレッシュな顔ぶれです。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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