ジャッジは2位と12本差、大谷は7本差。8月を終えてこの差なら、本塁打王は確実!?
今シーズン、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、それぞれのリーグで最も多くのホームランを打っている。
ア・リーグのトップ2は、51本塁打のジャッジと39本塁打のアンソニー・サンタンダー(ボルティモア・オリオールズ)なので、その差は12本だ。ナ・リーグのトップ2は、44本塁打の大谷と37本塁打のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)。こちらは、7本の差がある。
今世紀に入ってから、8月末の時点でリーグ本塁打ランキングの1位あるいは1位タイに位置していた延べ51人中、そのシーズンに本塁打王を獲得したのは36人だ。あとの15人は、本塁打王を逃している。70.6%と29.4%。後者の割合は、低くないようにも見える。8月末ということは、レギュラーシーズンの約6分の5が終わっている。
ただ、本塁打王になれなかった15人のうち、他の選手に5本以上の差をつけて8月を終えたのは、2019年のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)だけだ。
8月末の時点で、ア・リーグのトップ2は、43本塁打のトラウトと38本塁打のホルヘ・ソレーア(当時カンザスシティ・ロイヤルズ/現サンフランシスコ・ジャイアンツ現アトランタ・ブレーブス)だった。シーズンが終わった時のトップ2は、48本塁打のソレーアと45本塁打のトラウトだ。ソレーアに5本差をつけていたトラウトは、ソレーアに3本差をつけられた。
9月のホームランは、トラウトが2本、ソレーアは10本。ソレーアのアーチ量産もさることながら、トラウトは、右足の神経痛、モートン病により、9月上旬にシーズンを終え、手術を受けた。
ちなみに、昨シーズン、本塁打王を獲得した大谷(当時エンジェルス)は、8月を終えるまでに44本のホームランを打ち、この時点でア・リーグ2位のルイス・ロバートJr.(シカゴ・ホワイトソックス)に9本差をつけていた。そこからは本数を増やすことなく、9月4日以降は欠場したものの、ロバートJr.も、9月以降の出場はホワイトソックスの28試合中18試合にとどまり、ホームランは3本。シーズン38本塁打は、39本塁打のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)に次ぐ、ア・リーグ3位に位置した。4位は、出場106試合で37本塁打のジャッジだ。
現時点のジャッジは、打率.330がア・リーグ2位、123打点は1位。打率は.341のボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)に次ぎ、打点は2位のホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)より19打点多い。
大谷は、打率.293がナ・リーグ5位、98打点は1位タイだ。打率は.309のルイス・アライズ(サンディエゴ・パドレス)が最も高く、打点のトップには、大谷とオズーナが並んでいる。