台風13号が北上した後も、次の熱帯擾乱の発生に要注意
台風13号は強い勢力で奄美、沖縄へ
台風13号は、きょう11日(水)午後3時現在、グアム島付近にあって、北西に時速20キロで進んでいます。今後も北上を続け、3連休の始まる14日(土)から15日(日)にかけて、強い勢力で、奄美や沖縄に接近する見込みです。
本州付近に居座る太平洋高気圧の勢力が強いため、その高気圧の縁辺に沿って、ほぼ真っすぐ北西方向へ進む見込みで、本州付近に転向してくる計算はほとんどないものの、奄美や沖縄の他、北寄りに進めば、九州に近づく可能性もありますので、最新情報に注意が必要です。(鍵を握る太平洋高気圧の勢力、猛暑にも警戒)
台風13号が北上した後も、次の熱帯擾乱の発生に要注意
タイトル画像の雲の様子をみると、フィリピンの東海上に活発な雲域が広がっていて、この中の北側で台風13号が発生しているのが分かります。現在、フィリピンの東海上は、広範囲に下層収束、上層発散という対流活動の活発な領域が広がっていて、台風13号が北上したあとも、3連休にかけてのタイミングで、いつ新たな熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が発生してもおかしくない状態が続く見込みです。
参考までに、上図は日本の最新のGSM予想ですが、来週の19日(木)から20日(金)頃に、新たな熱帯擾乱とみられる低気圧が沖縄付近に北上してくる計算となっています。またその一方で、この秋初めてともいえる冷たい空気が大陸から南下してくる予想で、熱帯擾乱周辺の暖気と北からの冷気が衝突して、秋雨前線の活動が活発となることが予想されています。今後も大きく計算変わりする可能性も十分にありますが、大変気になる計算結果となっています。
来週後半には、秋雨とともにようやく猛暑に終止符か
来週後半は、先述した通り、南から熱帯擾乱が北上してくるしてこないにかかわらず、大陸から偏西風が本州付近に大きく蛇行して、南下してくる計算が多くなっていて、秋雨前線が顕在化するとともに、ようやく厳しい残暑が収まり、東京の最高気温は25度程度に落ち着いてくる予想となっています。
まだ九州など、西日本では、来週後半以降も30度以上の真夏日となる所はありそうですが、今夏から2か月以上続いた猛暑期に、ようやく終止符が打たれることになりそうです。