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初夏一転、来週は強烈寒気の南下で、関東でも雪が舞う?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
上空5500メートル付近の寒気予想(ウェザーマップ)

暖気場から寒気場へ

上空1500メートル付近の暖気と寒気の予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の暖気と寒気の予想(ウェザーマップ)

きょう16日(土)は、関東以西でぐんぐん気温が上がっていて、東京都心の最高気温は正午までに21.3度を観測し、2月20日の23.7度以来、25日ぶり、今年3回目の20度超えとなりました。

この20度前後まで上がるような暖かな空気は、あす17日(日)も関東以西にとどまりますが、あさって18日(月)には北からの寒気に一気に入れ替わるため、大きく季節が逆戻りとなるでしょう。そしてこの寒気は、タイトル画像にある通り、来週半ばにかけて一段と勢いを増し、特に上空5500メートル付近には強烈な寒気が南下してくる予想です。

来週20日(水)春分の日の夜に予想されている寒気の強さと(平年の値)は以下の通りです。

●つくば-36.9度(-21.5度)

●輪島-39.8度(-24.0度)

●秋田-40.2度(-27.0度)

●札幌-39.2度(-30.6度)

つくばや輪島など、東日本の上空は、平年と比べて約15度も低い予想となっていて、3月としてはかなり手強い寒気の襲来となりそうです。この強烈な寒気の襲来で、日本海側では大雪や吹雪のおそれがあり、太平洋側でも北風がかなり強く吹き、雪の降る所があるでしょう。

強烈寒気で、関東でも雪が舞う?

雨やみぞれ、雪の予想(ウェザーマップ)
雨やみぞれ、雪の予想(ウェザーマップ)

上図は来週20日(水)午後6時の雨やみぞれ、雪の予想です。強烈な寒気の南下とともに、低気圧が関東沖を通過する計算となっていて、この影響により、関東平野部にも降水域が広がる予想です。まだ低気圧の降水域がどれくらい広がるのかなど、不確実性は大きいものの、八王子やさいたまなどの内陸を中心に、平野部でも雪やみぞれが計算されています。

長丁場の寒の戻りに

天気と予想最高気温(ウェザーマップ)
天気と予想最高気温(ウェザーマップ)

この先の関東の予報をみると、あす17日(日)からあさって18日(月)にかけて、一気に気温が低下するでしょう。東京は15度の予想ですが、乾燥した北風がかなり強く吹くため、体感温度は10度を下回る寒さとなりそうです。その後も長丁場の寒の戻りが続きそうです。

特に20日(水)春分の日は、上述したとおり、雨マークや雪マークに加え、晴れマークや雷マークもあるなど、強烈寒気の南下で、不安定性の高い天気が予想されています。まだどれくらい降るのかなどは、なんとも言えない状況ですので、最新情報にご注意ください。

春本番が復活するのは来週末か?

東京の10日間予報(ウェザーマップ)
東京の10日間予報(ウェザーマップ)

長丁場の寒の戻りがいつまで続くのかというと、上図にある通り、おおむね来週23日(土)頃までとなりそうです。その後はようやく寒気が抜け、春本番が復活するでしょう。この頃から関東以西の桜の開花が本格化することになりそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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