台風22号は西進、北からは寒気が南下で、東京に木枯らし1号も?
台風22号は沖縄の南を西進
台風22号は、フィリピンの東海上を発達しながら強い勢力で、西北西に進んでいます。先日の台風21号は、同じような場所から北上し、台湾を通って、低気圧に変わりながらも九州付近までその位相が到達しました。そのため、各地に季節外れの大雨をもたらしましたが、今回の台風22号は、沖縄方面から中国大陸にかけて、太平洋高気圧が強く張り出しているため、北上できずに、南シナ海へ向かって西進していく見込みです。
数日間は寒気が優勢に
タイトル画像をみると、赤い丸の中に台風22号に伴う渦巻き状の雲がある一方、青い丸の中、北日本の日本海側には、いわゆる寒気に伴う筋状の雲が発生しています。すでに北日本には上空1500メートル付近で、地上でも雪を降らせる-6度以下の寒気が流れ込み始めていますが、この寒気は、あす6日(水)からあさって7日(木)にかけてさらに強まり、北海道付近には、-10度前後の12月上旬並みの寒気が流れ込む見込みです。
北海道では、あす6日(水)夜から8日(金)頃にかけて断続的に雪が降り、平地でも積雪状態となる所がある見込みで、積雪や路面凍結による交通障害に注意が必要です。
天気図は冬の姿に
あす6日(水)午後9時の予想天気図をみても、西高東低の冬型の気圧配置が予想されていて、北日本はもちろん、東日本や西日本でも、北よりの冷たい風が強まりそうです。
東京で木枯らし1号も?
東京の時系列予報をみると、あさって7日(木)は、日中にかけて、北よりの風がやや強まる見込みです。黄色い矢印が出ていますが、これは平均5メートル以上の風を表していて、最大風速(10分間の平均風速の最大)は、7メートル程度が予想されています。
東京地方の木枯らし1号の条件は、10月半ば~11月末までの間に吹く、初めての強い北寄りの風と定義されていて、最大風速はおおむね8メートル以上が基準となっています。昨年は3年ぶりに11月13日に吹きました。あさって7日(木)の北風は、とても微妙な数値ではありますが、ギリギリ基準値に到達する可能性は考えられるでしょう。
寒さは一時的、再び高温傾向へ
今週流れ込む冬の寒気は一時的なもので、来週は再び高温傾向となりそうです。特に関東から九州では、連日20度を上回る暖かさが続き、九州などは、25度以上の夏日となる所もある予想です。熊本では、来週はほぼ毎日25度の夏日予想となっています。