海外では「年齢」を聞かない!?「知る必要がない」—なぜ日本人は年齢を尋ねるのか?【漫画】
―みなさんは知り合う人に年齢を聞きますか?
ワーホリ4年を経験し現在は世界旅行を楽しむアラサーのAmy(えいみー)と申します。
海外で生活を始めた頃、色んな人に会う中で年齢を尋ねていたのですが、相手の反応に違和感を感じる事が多くありました...!
後半では「年齢に対する文化の違い」について徹底解説していきます。
■なぜ日本人は年齢を尋ねるのか?
理由は主に以下の3点が挙げられます。
・年功序列の文化
・年齢によって期待される役割がある
・年齢から得られる情報が多い
日本は年功序列の文化が根付いており、年齢による上下関係が重視されます。そして「敬語」の存在があるため、話し方や接し方を見極めるために年齢を知る必要があるのです。昔より意識は和らいでいるものの「30歳までに結婚したい」など様々なイベントを年齢を基準に考える事が多いですね。
そして日本人は多くの人が同世代であれば同じような体験をしています。新卒一括採用が一般的であり多くの人が同じタイミングで就職し、年功序列システムからの社会的地位や「適齢期」の概念からの結婚や子育ての状況まで推測する事ができます。
年齢から得られる情報が多いため他者の年齢を聞くことは、その人を知る上で重要な情報であると言えるのです。
■海外では「年齢」を聞かない?その理由とは?
一方海外は能力主義の文化なので、能力や実績は重視される事に対し年齢は重要視されないのです。アメリカでは人種や年齢、性別で採用や不採用を決める事は差別であり違法です。そのため履歴書は年齢と性別の記載や写真もないそうです。
海外では大学進学の時期も人それぞれであり、新卒一括採用が一般的ではなく転職や複数の職を持つ事も珍しくありません。そして適齢期の概念も存在しないため、キャリアの長さやライフイベント、人生経験が年齢から推測できないのですね。
また多くの国で移民や文化の違う人々が共存しているため同世代でも全く異なる人生体験をしている場合も多いです。
このように、年齢が持つ情報が少ないために海外では「年齢を知る必要がない」という考えになるのですね。
海外で年齢を聞く事は"タブー"?
私が4年海外で過ごしましたが、年齢を聞く事がタブーだとは思いません。
海外でも年齢を聞かれる事はありましたし、私も友人の年齢を知っています。日本の場合は早い段階の”相手を知る上”で年齢を聞く事が多い一方、海外では”相手を知った上”で年齢を尋ねる事が多いと感じます。
ですが仕事の場合では「年齢はプライベートな情報であり必要以上に聞くべきではない」という考え方が一般的なため、相手との距離感を把握し慎重になる必要があります。
日本にいる頃は「若い方がいい」という考えがありましたが、今では歳を重ねる事に対して意識する事はなくなりました。
年齢を理由に躊躇したり諦めてしまったりする事は勿体ないですよね。いくつになっても挑戦できる、そして社会がそれを応援できる、そんな世界であるといいですね。
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