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【梅雨のガーデニング】たった3つの蒸れ対策でもう枯らさない!園芸作業をプロが解説

みゆきガーデンコーディネーター

一年の中で一番華やかな春が終わりに差し掛かったと思ったら、もう梅雨の季節ですね。蒸れは植物にとって大敵。きちんと対策をしておかないと、大変なことになります。
この記事では、6月にやっておきたいガーデニング作業・蒸れ対策について解説します。植えている植物が蒸れてしまうと、枯れてしまったり、病害虫にやられる原因になったりします。そうならないためにも、お庭をスッキリさせておくことが大切です。あとあと大変な思いをしないためにも、蒸れ対策をしっかりやっておきましょう。やっておくことはたった3つだけなので簡単です。ラクしてガーデニングを楽しみたい人こそ、ぜひ最後までお読みくださいね。

蒸れ対策とは

6月のガーデニングで一番気をつけたいことは、蒸れ対策です。
秋から長く咲いてくれていたビオラなどの一年草がいよいよ終わりになってきました。

今どんな感じになっていますか?私のは結構、乱れてきました。
他にも春に芽生えた宿根草や低木の葉がワサワサと茂っていて、花壇は「密」な状態になっています。
6月は梅雨時期。雨が多くジメジメしています。植物が密集していたり、花がらをそのままにしておいたりすると、カビが生えてしまったり、さらには病害虫が発生する原因になったりします。
乱れてぐちゃぐちゃになった植物の片付けをするのって嫌じゃないですか?腐ってしまうと匂いも出るし、手も汚れますし。

なので、蒸れてぐちゃぐちゃになる前に、お庭をスッキリさせて風通しをよくしておくことがとても重要です。
6月のガーデニングの一番のポイントは、「風通し」を良くすること。

では蒸れ対策で、具体的にどんなことをやるかを簡潔に言うと、

  • 抜く
  • 切る
  • 取る

の3つです。
それぞれ詳しく解説します。

抜く

蒸れ対策の1つ目は、「抜く」です。

6月になると、春に咲いていた一年草の草姿が乱れてくる時期。

あまりにも乱れてきたものは抜いていきます。

ただ、中にはこぼれ種で増やしたい植物もありますよね。

例えばオルラヤとかネモフィラなどです。ビオラもこぼれ種で増えますね。

そういうこぼれ種で増やしたい植物は、枯れたとしても適度に残しておいてください。

ただ、春に咲いていた一年草はこれから枯れていく一方。枯れた植物をそのままにして雨に濡れると腐ってしまいます。

適度に残して、適度に抜く。このバランスが大事ですね

切る

蒸れ対策でやっておきたい「切る」の1つが、「花がら摘み」です。

花がら摘みは6月に限らずやらなければならない作業なのですが、特に6月は注意が必要です。
雨に濡れて花がぐちゃぐちゃになってしまうからです。

ついつい放置してしまうと、終わりになった花が葉に張り付いて取れなくなったりするんですよね。カビてしまうことだったりあります。

ぐちゃぐちゃになってしまった花がらは、植物にとっていいものではないので、花が終わり次第摘み取るのが大切ですね。

私が梅雨の時期に気をつけているのは、ペチュニア・カリブラコア・バラです。

どれも花びらがぐちゃっとなって乱れるからです。
ペチュニアとカリブラコアは、花を取るだけではなくガクの下を切ることがポイント。

バラは、5枚葉の上で切るのがポイントです。房咲きの場合は、あずは花が咲き終わったところだけを切ってつぼみは残します。数日して、すべての花が終わったら5枚葉の上で切るようにします。
蒸れ対策でやっておきたい「切る」の2つ目が、「切り戻し」です。切り戻しとは、伸びすぎた茎を切りつめることです。

ちょうど今は多くの植物が生育する時期なので、だんだんと茎が伸びてきますよね。
草姿が乱れてきたな、密集しているなと思ったら、切り戻しをするタイミングです。できたら梅雨前にやっておきたいところ。

切り戻しをすることで、風通しも良くなります。

花がら摘みのところで紹介したペチュニアやカリブラコアも、成長とともにだんだんと伸び伸びになってきます。なんだか伸びてきたなぁと思ったら、思い切って半分くらいにバッサリ切ってみるといいですね。

他にもラベンダーとかネペタなどもですね。シュッとした草姿のものは切り戻しが必要になります。

取る

蒸れ対策の3つ目は、「取る」です。

植物が密集してくると、株元に光が当たらなくなってきて、だんだん黄色や茶色になってくるんですよね。

こういう変色してしまった葉は枯れる一方なので、取ってあげるといいですね。

花がら摘みをやるときに、一緒に下葉も確認すると、いっぺんに作業を終わらせることができますよ。

まとめ

蒸れ対策でやっておきたいことを簡潔に言うと、

  • 抜く
  • 切る
  • 取る

の3つです。とにかく「風通しをよくする」っていうことを意識するのが大事です。

植物が蒸れてしまうと、病気になりやすくなったり、害虫が来やすくなったりと、良くないことがたくさん起こります。

病害虫の被害が出てから対応するのだと、正直大変です。なので、あらかじめ風通しをよくしておくだけでもお庭の環境は良くなります。

それと、どうしてもお庭の水はけが悪くて根腐れしがち…という方は、ぜひ珪酸塩白土を土に混ぜてみてくださいね。根腐れ防止効果が期待できます。

こちらの動画で、蒸れ対策についてさらに詳しく解説しています。

ガーデンコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。コツをつかんだら、植物をうまく育てられるようになりました! 手間をかけずにガーデニングを楽しむ【ずぼらガーデニング®️】を提唱しています。 Instagramフォロワー10万人・YouTube3万人のお花の専門家です。

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