京成線 柴又駅のすぐ近くにある「旅の食堂 ととら亭」は、世界中を旅行したご夫妻が営むレストラン。異国の珍しいお料理を現地の味で楽しめます。
8月上旬からユーラシア大陸横断の取材旅行へ出ていたご夫妻が、12月上旬に帰国し、20日からお店を再開しました！現在はディナーの時間に「世界のギョーザ」を期間限定で提供中。こちらで、3か国の美味しいギョーザを食べてきました。

柴又駅の改札を出て、駅前の道を帝釈天参道の反対方向へ歩くと、すぐ右手にととら亭があります。隠れ家のようなアプローチの壁には、船に乗った旅人を彫った、木の看板が架かってます。こちらを彫ったのは、なんとシェフご自身だそうですよ。
和風旅館風の玄関ポーチにも、船に乗った旅人の暖簾がかかっています。レストランというより小さな旅に訪れたようで、ときめきます。

天井が高く、木の温もりにあふれた店内は、世界各地の写真が壁に飾られており、まさに「旅の食堂」です。ゆったりしたテーブル席と、カウンター席があり、グループ客の方もおひとりの方も気軽に入れます。
カウンターの周囲には、珍しい異国のオーナメントがいっぱい。今回の取材旅行で入手したという、素敵なグッズも飾られていましたよ。筆者はお酒の棚に飾られていた、マルタ十字のオーナメントに目が釘付けでした。

ととら亭では、ランチの時間に毎日２ヵ国の料理を提供。どの国のメニューが食べられるかは当日にわかるため、訪れる前からワクワクします。

ディナーの時間は、定番の「グランドメニュー」とともに、「旅のメニュー」と銘打った特集料理を期間限定で提供しています。
12月30日（月）までは「世界のギョーザ特集」の期間となっています。こちらはお店の人気企画で、ギョーザの特集は第七弾だそうですよ！

テーブルに着くと久々にお会いするオーナーがすぐに挨拶に来てくれました。この日はもちろん「世界のギョーザ特集」のメニュー表から、「モルドバ　キシナウ風　コルトゥナシ」（税込1,200円）、「ドイツ　シュトゥットガルト風　マウルタッシェン」（税込1,500円）「モンゴル ザミンウード風　バンシタイシュル」（税込1,800円）の三品を注文。同行の家族とシェアすることにしましたよ。

さらに食前酒として、グラスワインの中からチュニジアのロゼワイン（税込650円）とトルコの白ワイン（税込650円）も注文。乾燥した空気で枯れがちな喉に、すっきりしたワインの美味しさが染み渡ります。

すぐに出てきたモルドバ　キシナウ風　コルトゥナシは、ウクライナとルーマニアに囲まれたモルドバの前菜。ぷるんとした小麦粉の皮でマッシュポテトを包んでおり、マッシュルームのソースがかかっています。モチモチした食感にマッシュルームの旨みが良く合い、口の中でとろけます。三週間前に訪れたばかりのキシナウで食べた料理を、シェフが再現した、出来立てほやほやのメニューだそうですよ。

次に出てきたのはドイツ　シュトゥットガルト風　マウルタッシェン。大きな四角い形が迫力です。小麦粉の皮で合い挽き肉とほうれん草を包んであり、ギョーザの下に注がれているのは、ドイツらしくビールソース！
飴色の玉ねぎの甘みがビールのほろ苦さにマッチし、コクのあるギョーザのお肉の美味しさを引き立てています。付け合わせは冷たいポテトで、こちらも現地での定番を忠実に再現したとのこと。充実の食べ応えです。

三皿目はモンゴル ザミンウード風　バンシタイシュル。具だくさんのスープの中に、帽子型のギョーザが入っています。厚めの皮の中には、ジューシーで優しい味わいの羊肉がぎっしり。旨み溢れるスープの中にも羊肉がたくさん入っており、キャベツやニンジンとともに豊かな味わいを存分に楽しめます。空気が冷たい年末にぴったりの、絶品のスープギョーザです。

日頃食べているギョーザとは異なる、それぞれのお国柄を反映したギョーザは、旅の食堂ならでは美味しさでした。こちらの「世界のギョーザ特集」の期間は12月30日まで。ぜひお早めに足をお運びくださいね。
ちなみに1月のディナーは「スウェーデン料理特集」になる予定です。寒い季節に味わう、寒い国のお料理も楽しみです！

旅する気分で異国のお料理を楽しめる「旅の食堂 ととら亭」は、2025年は1月1日からランチ営業をしています（ディナーは8日から提供）。柴又帝釈天への初詣の際に立ち寄れるのが、嬉しいポイントです。旅の美味しさを味わいに、ぜひ足を運んでみてくださいね。