【極上クロワッサン】サクサク食感とバターの香り。極上クロワッサンの秘訣「アンヴェルセ」って知ってる?
1年365日、累計2000個以上のパンを食べるパンマニア「東京パン生活。」です。
中でも「クロワッサン」は新しいお店に行くと、決まって食べる好きなパンのひとつです。今回は、そんな私が自信を持ってオススメする極上のクロワッサンをご紹介します。
パリアッシュ(大阪・渡辺橋駅)
極上のクロワッサンが食べられるお店はこちら。大阪・渡辺橋駅より徒歩1分にある「パリアッシュ(PARIS-h)」さんです。
11時開店ですが、土曜日の10時20分にお店の前に着くと5番目。その後も続々とお客さんが集まり、開店時には30人超の列となっていました。
店内は8名まで入れるので、無事に1巡目で入店です。
店内に入ると、個性豊かなパンがずらり。どれもこれも「食べてみたい!」と思わせる魅力的なラインナップです。とても一度では制覇できないので、迷いながらも10種類程度を厳選して購入しました(クロワッサン以外の購入品は東京パン生活。Instagramで紹介しています)。
感動のクロワッサン・アンヴェルセ
中でも一番感動したのが、今回ご紹介する「クロワッサン・アンヴェルセ」。
折り重なった層は「サクサク」「パリパリ」と軽い食感。噛んだ瞬間に口の中にはフランス産バターの香りと風味がいっぱいに広がります。
今まで出会った美味しいクロワッサンは「噛めば噛むほどじんわりバターの風味が広がってくる」というものが多い印象でした。パリアッシュの「クロワッサン・アンヴェルセ」は全くの別物。ここまでダイレクトにバターの美味しさを強く感じるクロワッサンは初めてでした。
美味しさの秘訣は「アンヴェルセ」
「アンヴェルセ(Inversé)」とは「反対の」という意味です。何が「反対」なの?ということですが、まずは下図をご覧ください。
通常のクロワッサンは、生地でバターを包むようにしながら「折って→のばして」を繰り返して、層を作っていきます。反対に「アンヴェルセ」の場合はバターで生地を包むように折り込んでいくんです。
単純なようにも思えますが、バターが溶けやすくなるなど、とても扱いが難しくて手間がかかります。
なんでそんな面倒なことをやるのか?ということですが、これが美味しさの秘訣だからです。
美味しさ その1〜食感〜
焼きに入る段階でバターが外側になるので、まるで揚げ焼きのようになり「パリパリ」「サクサク」の食感が生まれます。
美味しさ その2〜風味〜
生地よりもバターの層が先に口に入るので、よりダイレクトにバターの風味を強く感じられます。もちろん食べる前の香りの高さも格別です。
注意点もあり
唯一の注意点は家庭でのリベイク(焼き直し)が難しいこと。高温でパリッと焼かないと、バターでベチャついた仕上がりになってしまします。できればお店の焼き立てを、そのまま食べて感動を味わって欲しいです。