ノルウェー音楽を世界へ広めた人物にアラン・ウォーカーが選ばれる
ノルウェーのグラミー賞にあたるSpellemann(スペッレマン)「音楽輸出」部門が発表され、アラン・ウォーカー(Alan Walker)が受賞した。
スペッレマンには数々の部門があるが、輸出部門はノルウェー音楽を世界に広めた人物に贈られる。昨年設立されたばかりの新しい賞となり、初代受賞者はDJとして活躍するKygo。
9日、オスロ市内で開催された授与式にはブルゲ・ブレンデ外務大臣が登場し、受賞者を発表した。ノルウェー外務省は文化事業の輸出にも力を入れている。
国民520万人の小国ノルウェーでは、市場は欧米音楽に溢れており、国の音楽をさらに盛り上げるためには、政治家からのサポートが必要とされている。
アラン・ウォーカーは19歳の若手DJ・プロデューサー。彼の音楽は13億のストリーム回数、200万のダウンロード、12億のビデオ視聴回数を記録している。
「受賞できたことを光栄に思います。このような賞はアーティストの僕にとっても、ノルウェー音楽市場にとっても大きな意味を持ってくると思うので」と、受賞直後の取材で語る。
アラン・ウォーカーといえば、黒いマスクや衣服で顔を隠しているイメージで知られている。今回の受賞式のように、マスクなしで素顔で現れることはめったにない。
「アラン・ウォーカーとしてのイメージを作ろうと思ったらこうなりました。自分の趣味であるゲーム、プログラミング、グラフィックデザインを集めて、ミステリアスなイメージ作りにこだわった結果なんです」。
「日本でのコンサート予定はまだないけれど、とても行ってみたい国です」。
Photo&Text: Asaki Abumi