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アン・シネと親交が深い名物カメラマンが捉えてきた“セクシークイーン”の素顔

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
今季のアン・シネ(写真提供:Kang Myung Ho)

昨日から始まっている女子ゴルフツアー『アース・モンダミンカップ』に出場している韓国のアン・シネ。前回来日時に大フィーバーを起こした“超絶セクシークイーン”の動向は、各種メディアで大きく取り上げられている。

「わさびスタイル」(『スポーツ報知』)、「和辛子ウェア」(『ゴルフダイジェスト・オンライン』)など、そのファッションも話題となっている。さすが韓国でも「女子ゴルフ界きってのフォトジェニック」とされているほどであるが、被写体としてのアン・シネはどんなところが魅力的なのか、韓国の著名なカメラマンに聞いてみた。

韓国“スポーツ女神”たちを専門とする名物カメラマン

話を聞いたのは、カン・ミョンホ氏だ。もともとは韓国のスポーツ新聞『スポーツ・ソウル』のカメラマンで、1990年代にはメジャーリーグ特派も務めていたベテラン。現在はスポーツ新聞はもちろん、多数のネット媒体でフォトコラムを連載中だ。

独特のアングルで女性アスリートなどを撮影するその手法が韓国では新鮮で、その経歴はウィキペディアや韓国の大手ポータルサイトの人物事典に載っているほどの有名人で、ファンたちが親しみをこめて「ヒョン(兄さん)」と呼んでいるほど。

(参考記事:写真36枚!! 韓国の永遠のカメラ小僧カン・ミョンホが捉えてきた“スポーツ女神”たち)

そんな名物カメラマンは、アン・シネとも親交があることで知られている。カン・ミョンホさんはその出会いについてこう語る。

「私は韓国のニュースポータルサイで連載コラムを持っています。数十枚の写真を縦に陳列し、間にコミカルなキャプションを盛り込んで楽しむ、スクロール型の写真コラムです。

人気チアドルのパク・キリャンなど、主にスポーツの世界で活躍する女性たちを取り上げているのですが、アン・シネはもともとそのコラムをよく見ていて、私の写真や独特のアングルなどにも興味があるとのことでした。それで2014年くらいから彼女を撮るようになったんです」

今から数年前にカン・ミョンホさんが撮影したアン・シネの写真コラムを見ると、たしかにさまざまなアングルで撮られて個性的だ。

アン・シネと良好な関係を築くことになった契機

最近も、ラウンド中であってもカメラに目線を向けて親しげに手を振っているものもあり、アン・シネとの良好な関係性を物語っている。

(参考記事:追跡写真22枚!! 韓国では膝上35センチの“スカイブルー”!? アン・シネとマッチプレー!!)

「関係を築けたきっかけですか? なんでしょうね…。例えばあるとき、彼女から電話があって、“後姿の写真はできれば外してもらえますか”との要請があったんです。聞けば、自分の後姿にちょっとしたコンプレックスがあるとのことでした」

アン・シネから直接連絡があることも驚きだが、後ろ姿にちょっとしたコンプレックスがあるいうことも意外だろう。本人がそう思っていても、彼女の後姿に魅力を感じるファンも多いはずである。

「ただ、それですぐに対応してネットページから外すと、“ありがとうございます”と連絡がきて、そこから信頼が生まれたのか、仲良くなりました。以来、個別撮影にも応じてくれたり、私の写真コラムもよく見てくれているようです。“今回のコラムは面白かった”、“あんな感じの展開で私の写真が紹介されるとは思わなかった”と感想をくれますし、彼女自身も楽しみにしているようです」

まさにアン・シネも信頼を寄せるカメラマン。その信頼があるからだろう。アン・シネはファンやギャラリーとの交流会でもカン・ミョンホさんのカメラには気を許している。そういった意外な一面を撮影できるのも、アン・シネがカン・ミョンホさんを信頼している証だろう。

(参考記事:写真21連発!! アン・シネのかわいすぎるサイン会に潜入)

成熟した女性らしさを感じさせるゴルファー

だからこそ聞きたいのが、アン・シネの素顔だ。カン・ミョンホさんは語る。

「彼女の素顔ですか? なんて言えばいいかなぁ。子供の頃からしっかりと家庭教育を受けてきたことがわかるくらい、礼儀正しいし、明るい子ですね。何よりもスポーツ選手らしくない。スポーツ選手って、女性であっても言葉が少なかったり、ボキャブラリーが少なかったり、朴訥としている場合が多いのですが、彼女にはそういう悪い意味でのスポーツ選手らしさがまったくない。

彼女とは撮影後に、一緒にお茶を飲んだりもするのですが、ふたりで話していると、一般の女性と世間話をしているような、そんな感じがするんです。とても女性的なんですね。

最近はアン・シネの後継者にして“次世代セクシークイーン”と呼ばれるユ・ヒョンジュも追いかけていますが、彼女はまだ若いのでアン・シネの領域までには達していません。まさにアン・シネは成熟した女性らしさを感じさせるゴルファーなんですよ」

独自の視点で女性アスリートを捉えた写真に定評がある名物カメラマンに、ここまで言わせるアン・シネ。プロゴルファーとしてはもちろん、その人間性も魅力的な“被写体”なのだろう。

参戦中の『アース・モンダミンカップ』でも、きっとカメラマンから熱視線を浴びるであろうアン・シネ。彼女の人間性が滲み出るようなフォトニースにも期待したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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