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ポストシーズンに残る8チームにはかつてのエンジェルスが10人。大谷、イグレシアス、キンターナ…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ホゼ・イグレシアス(ニューヨーク・メッツ)Oct 1, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現在、ディビジョン・シリーズのロースターには、計208人が名を連ねている。26人×8チーム=208人だ。彼らのうち、過去にロサンゼルス・エンジェルスの選手としてメジャーリーグの試合に出場したことがある、元エンジェス元エンジェルスあるいは前ジェルス前エンジェルスの選手は、見落としがなければ、10人を数える。

筆者作成
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 現在はドジャースにいる2人、ライアン・ブレイジャー大谷翔平を除くと、エンジェルスで大谷とチームメイトだった8人、という括り方もできる。

 ブレイジャーのエンジェルス時代は、大谷が入団する前だ。2007年のドラフトで、エンジェルスから6巡目・全体208位指名を受けた。そして、2013年にメジャーデビューし、7試合に登板した。

 ちなみに、10人とも、マイク・トラウト(エンジェルス)とはチームメイトだった。トラウトは、2011年にメジャーデビューした。プロ入り以来、一度も移籍していない。

 2007~09年に地区3連覇を飾った後、エンジェルスがポストシーズンに進出したのは、こちらも地区優勝の2014年だけだ。もっとも、大谷以外の9人のポストシーズン出場は、今年が初めてではない。エンジェルス以外の選手として、遅くとも2022年にはポストシーズン初出場を果たしている。

 一方、アレックス・カッブ(クリーブランド・ガーディアンズ)は、今年のポストシーズンに、まだ出場していない。10月9日に行われる、ディビジョン・シリーズ第3戦の先発マウンドに上がる。ここまでのシリーズは、1勝1敗だ。

 カッブにとって、今年のポストシーズンは、タンパベイ・レイズ時代の2013年に続く2度目。11年前は、先発投手として2試合に投げ、6.2イニング無失点と5イニング2失点を記録した。その2登板目は、26歳の誕生日だった。現在の年齢は37歳だ。

 ホゼ・キンターナ(ニューヨーク・メッツ)は、ワイルドカード・シリーズ第3戦に登板し、6イニングを投げて得点を許さなかった。

 メッツでは、ホゼ・イグレシアスも、ムードメーカーにとどまらない活躍をしている。ワイルドカード・シリーズ第1戦は、5回表の2死一、二塁から、同点に追いつく打点を挙げた。バウンドした打球を一塁手に好捕されたが、全力疾走とヘッド・スライディング――上の写真がそう――により、走りながらトスを受けた投手よりも早く、ベースに達した。その間に、二塁走者はホームを踏んだ。ディビジョン・シリーズ第3戦では、4対0の7回裏、2死満塁の場面でヒットを打ち、2打点を記録した。

 イグレシアスも、カッブと同じく、ポストシーズンは11年ぶり2度目。2013年は、デトロイト・タイガースでプレーしていた。

 なお、ナ・リーグの4チームには、いずれも、元あるいは前エンジェルスの選手がいる。一方、ア・リーグは、4チーム中2チーム。ニューヨーク・ヤンキースとタイガースは、こちらも見落としがなければ、不在だ。

 2023年にエンジェルスでプレーしたジオ・アーシェラは、今シーズンの開幕をタイガースで迎え、8月にアトランタ・ブレーブスへ移った(「30本塁打の二塁手が離脱のDバックスはエンジェルスにいた内野手と契約。三塁手が離脱のブレーブスは…」)。ブレーブスもポストシーズンに進んだものの、ワイルドカード・シリーズでサンディエゴ・パドレスにスウィープされた。

 アーシェラは、ポストシーズン進出がかかった162試合目の2回裏にヒットを打ち、先制点を挙げたが、ワイルドカード・シリーズは6打数0安打に終わった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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