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WBC13位、28連勝中のアジア系アメリカン

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/SHOWTIME

 スーパーライト級の新鋭、ブランドン・リーが、ペドロ・カンパを10回判定(99-91、98-92、97-93)で下し、デビュー以来28連勝を飾った。リーは28勝中23のKO勝ちを誇る。

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 リーは試合開始から主導権を握り、カンパにプレッシャーをかけながらパワーショットの連打を放つ。カンパも冷静にカウンターのチャンスを窺い、アグレッシブなリーをペースダウンさせた。

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 が、全体を通じてリーの攻撃力が上回った。ヒット数もカンパの25%に対して、リーは32%。ジャブの有効さもリーが上だった。

 カリフォルニア州に住むリーは、隣人、知人の前で戦い、前半ポイントでリードしながら、4ラウンドには観客に手を振った。一方のカンパも6ラウンドにハートのこもった攻撃を見せ、会場を埋めたメキシコ人ファンに期待を持たせた。

 試合後、リーは語った。

 「ボクシングは、どちらが効果的なパンチを持っているかが明暗を分ける。より正確に、かつ強いショットを放ったのは俺だ。

 最初の5ラウンド、自分のパフォーマンスは素晴らしかったと思う。が、その後ペースダウンしてしまった。そして、彼はベテランらしく調子を上げた。こういう試合では自分のペースを守ることが肝心。もうすぐ12ラウンドを戦うようになるってことを自覚し、ゲームプランを変えないようにすることが肝だ。

 まずはゆっくり休んで、家族と一緒に過ごしながら次のことを考えるよ。俺はハートが強過ぎるので、いつでもどこでも試合ができるんだ。ペドロ・カンパのような強い相手とやりたい。今の自分のやり方を発展させたいね」

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 34勝3敗1分となったカンパも言った。

 「メキシカンスタイルの私の戦いを見た途端、ファンが声援を送ってくれた。私のパンチでリーがダメージを受けるのを目にしたからこそ、ファンは熱狂したんだ。常に前へ前へと進むことを考えた。

 試合には勝ったと思う。試合中、ずっと彼にプレッシャーをかけた。彼が攻撃する局面もあったね。確かに、少しコントロールし切れなかった部分もあった……」

 勝ち続けながらも、なかなか勝利が世界ランキングに反映されないリー。どんな形でチャンスを掴むか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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