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36歳内野手、午前・移籍通告、昼・高速鉄道で2時間移動、夜・5番で1打席目ヒット<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
移籍後初ヒットを放ったイ・ウォンソク(写真:キウムヒーローズ)

27日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

キウムヒーローズとサムスンライオンズは午前11時にトレードを発表。キウムから投手のキム・テフン、サムスンからベテラン内野手のイ・ウォンソクが移籍することとなった。これによりキウムは一、三塁が守れて打てる野手、サムスンはリリーフを補強した。

またこのトレードでキウムには、今夏開催予定の2024年新人ドラフト、サムスンの3ラウンド指名権も譲渡された。

発表の約30分前に通告を受けたイ・ウォンソクは、サムスンの本拠地・テグで仲間に挨拶し荷物をまとめて駅へ移動。KTX(高速鉄道)に約2時間乗車し、約290キロ北上したソウルで新しい所属先・キウムが試合を行うコチョクスカイドーム入りした。

イ・ウォンソクはKTウィズ戦に5番ファーストで先発出場。2回の第1打席で初球をレフト線に運ぶヒットを放ち、移籍後初打席で初安打を記録した。この日のイ・ウォンソクは4打数1安打。プロ19年目36歳のイ・ウォンソクはここまで打率3割5分5厘を記録し、リーグ5位につけている。

試合はキウムが3-1で勝利し3連勝。敗れたKTは6連敗。

◇4月27日(木)の結果

・LG 6 - 3 SSG(チャムシル)

 勝:プルトコ

 敗:チェ ミンジュン

・キウム 3 - 1 KT(コチョク)

 勝:フラード

 敗:チョ イヒョン

・サムスン7 - 6 トゥサン(テグ)

 勝:イ サンミン

 敗:チョン チョルウォン

・KIA 5 - 0 NC(クァンジュ)

 勝:チョン サンヒョン

 敗:ク チャンモ

・ロッテ 3 - 0 ハンファ(プサン)

 勝:ナ ギュンアン

 敗:キム ミンウ

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「キム・テフンも移籍後初登板初セーブ」

イ・ウォンソクとの交換でサムスンに移籍した、31歳12年目のキム・テフンもトゥサンベアーズ戦の9回表、1点リードの場面で5番手として登板した。キム・テフンは打者3人を9球で打ち取り、こちらも移籍後初登板で初セーブを記録している。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、ロッテジャイアンツ)>

ハンファイーグルス戦に1番センターで先発出場。1打席目ライトフライ、2打席目四球、3打席目セカンドゴロ、4打席目キャッチャーフライ、3打数無安打1四球、打率3割8厘。

⇒ 出た!安田権守(ロッテ)がプロ425打席目で初アーチ。さらに2号弾も

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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