【京都市東山区】コロナ禍を乗り越え営業を再開した京のライブハウス(グリース編)若い世代にいい音楽を!
1997年に京都祇園大和大路通りにオープン以来、「オールディーズライブハウスグリース」といえば、知らない人がいないほどの大規模なライブハウスでした。2016年には、ビルの老朽化に伴い、花見小路通のど真ん中の花見小路ビル地下1Fに移転し、120席を設ける最大級のライブハウスとして営業を続けていました。
しかし、新型コロナウイルスの猛威が音楽業界やライブハウスにも襲ってきます。折しも大阪でライブハウス内でのクラスターも発生。様々な要因から閉店を余儀なくされます。常連客やアーティストらから「何としても再興してほしい」との意を受け、立ち上がったのが、ハウスバンドの一員として歌い続けてきた中野まこさんでした。
バンド仲間のルース、ZIZIとともに、アーティスト仲間やライブハウス仲間にも励まされ、2021年3月31日、「MUSIC ROOM GREASE」として同じ花見小路ビルのB2Fに、規模は縮小したもののリニューアルオープンしました。しかし、その後も1年間、ほとんど営業できない苦難の日々は続きましたが、何とか乗り越え、2022年3月から元気に再開しています。
懐かしいジュークボックスも置かれた、アメリカンダイナーな雰囲気の中、昭和歌謡からビートルズ、ディスコソングなどを演奏しています。毎週土曜日に出演の「パームスプリングス 」の名は、一年中温暖なカリフォルニアの楽園からとっていて、お客様の心のオアシスのようなバンドでありたいと言う想いのもと、名付けられたそうです。
毎週金曜日に演奏に加わることになった、TOMOMAこと内田智麻さん(27歳)は、パーカッションの奏者として、フリーランスで活動してきました。コロナ禍で仕事がパタッと無くなり、開いていた音楽教室も一旦休業に追い込まれます。何とかアルバイトなどで乗り越えてきただけに感慨もひとしお。「単独でも人を呼べる実力を身につけたい」と語ってくださいました。
22時以降、BARTIMEからは、チャージ1500円のみでカラオケステージも開放しました。中野さんは、「懐かしい良い音楽は若い世代の心にも響きます。じっさい、新しい曲の様で楽しいと若い世代の客層も増えてきています。お気軽に玄関を開けてお入りください」と話します。
Music Room Grease 京都市東山区清本町353-1 花見小路ビル地下2階 19:30〜翌02:00 定休日 月曜日