台風3号発生 今後の動きに注意
5月31日午前9時、フィリピンの東で台風3号が発生しました。台風の発生は今月に入って初めてで約1か月半ぶりです。5月の台風の発生数の平年値は1.0個なので、珍しいことではありません。現在、フィリピンの東の海上では対流活動が活発になっていて、風の収束もあるので、3号の東には台風の卵もあります。
気象庁の台風進路図
台風3号は上図のように、フィリピンの東岸を北上し、台湾方面へ進む予想になっています。気象庁の予想では6月4日(金)の午後3時には熱帯低気圧になる予想で、発達はあまりしない見込みです。アメリカやヨーロッパなどの気象機関が計算したシミュレーション結果でも発達する可能性は低い状況です。ただ、まだ発達する可能性もあるので、注意は必要です。
ヨーロッパ中期予報センターの予測(地図上の紫色から赤が進路予測の高い確率 緑は低い確率を示す)
進路に関しては、まだはっきりせず、上図のヨーロッパ中期予報センターの確率予報では、可能性は低いものの、日本の南の海上を進む計算結果もあります。台風の直接的な影響は無くとも、北上により、梅雨前線を北へ押し上げ、前線の活動が活発になり、大雨をもたらす可能性もあるので注意が必要です。
尚、この台風3号の動きによっては下図のこの先の予報も変わる可能性があり、今週末以降の予報は信頼度が低い見込みです。
東京など関東甲信地方の梅雨入りはいつになるのか?台風の動きも少なからず影響してくるかもしれません。私が気象庁の予報官なら梅雨入りの時期はいつになるのか、悩みそうです。。。
最新の台風進路→https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#5/16.299/124.98/&elem=root&typhoon=all&contents=typhoon