【秋田県横手市】絶品のかしら焼きを名物の梅割りで!昭和風情漂う人気酒場『かしらや』とは?
創業から約半世紀!予約必須の人気酒場『かしらや』とは?
大将が炭火で焼き上げる串焼きの香りと、風情のあるコの字カウンターに集う酒呑み人。4月某日、私は横手市平城町にあるもつ焼きの店『かしらや』にいた。そう、言わずと知れた横手エリア屈指の人気酒場である。
どこか昭和を思わせる店内は、東京の下町にあるような古き良き大衆酒場のような印象だ。先代から暖簾を引き継いだ大将が焼き場を守り、機敏な動きで注文を受けるのは女将さん。ご夫婦の見事な連係プレイに感心しながら、まずは瓶ビールで乾杯といこう。
突き出しの白菜の朝鮮漬けを肴にビールで喉を潤しながら、品書きに目を。……って、安っ。名物のカシラは1本60円で、レバーやナンコツは50円。店内の雰囲気もさることながら、まるで昭和のような価格設定が嬉しい。
品書き
ドリンクメニュー
キリン一番搾り(中ジョッキ):490円、キリンラガー(大びん):630円、レモンサワー:360円、梅サワー:360円、梅割り:320円、高清水(一合):300円など。
焼きとり(各種一皿5本)
カシラ:60円、タン:60円、ハツ:60円、ヒナネギ:60円、レバー:50円、ナンコツ:50円
※ヒナネギは鶏、他は豚モツを使用
フードメニュー
和風サラダ:580円、栃尾名物あぶらあげ:480円、やきタコス:380円、煮込:250円、味噌コンニャク:250円、湯豆腐:250円、冷奴:250円、もろきゅう:250円、枝豆:250円
さて、まずは焼きとりを注文せねば。こちらの店の焼きとりはヒナネギ以外は豚モツを使用。各種5本以上頼むのがデフォルトで、タレと塩からチョイスが可能だ。
今回私は店名にもなっている名物のカシラをタレで注文。焼きとりのほか、バケツと呼ばれるボリューミーな和風サラダや、口の中でホルモンがとろける煮込も人気だ。
創業当時から愛され続けるかしら焼きが絶品!もうひとつの名物・梅割りと共に春をゆく!
噂のカシラが到着。ご主人が強火で丁寧に焼き上げた串焼きを口に運ぶと、炭火焼特有の香ばしさと豚モツのジューシーさが海のように広がる。これはウマい。創業当時から継ぎ足しのタレをまとったカシラは酒との相性も抜群。手元のビールがハイスピードで消えていく。
ここで酒をおかわりといこう。実はこちらの店にはもうひとつの名物がある。独特の甘みがクセになる梅割りだ。
なみなみに注がれた梅割りを迎えに行く。こちらの酒は甘目で飲みやすいが度数は高め。飲み過ぎると腰を抜かすという魔性の酒と、絶品の串焼きを合わせる。ごめん、最高。すっかり梅割りの魔法にかかった私の気分は最高潮だ。
横手の人気酒場で過ごす至福のひととき!栃尾名物あぶらあげや焼きタコスもおススメ!
続いて私が注文したのが好物の栃尾名物あぶらあげ。通常の油揚げに比べてビックサイズなのが特徴だが、こちらも香ばしさとフワフワ感が同居する王道な逸品。焼きたての食感と醤油の風味がたまらない。こいつを梅割りで流し込みながら、心の中で小さくガッツポーズをかます私だ。
今宵の〆に私が指名したのはやきタコス。炙ったタコス生地でモツや野菜を包んだ逸品だが、サクサクの生地とピリ辛の味付けが良い塩梅だ。
合わせるのは秋田日本酒界の定番・高清水。日中のポカポカ陽気から一転、夜は少し肌寒かったため熱燗をチョイスした。
日暮れと同時に横手のコの字型カウンターに集う酒吞み人。一緒にお酒を楽しむご夫婦や、新聞片手に焼きとりをつまむ年配の方など時間の過ごし方はさまざまだが、その顔は皆一様に満足げだ。
先代から暖簾を受け継ぎその味を守るジャイアンツファンの大将と、親切な接客が印象的な女将さん。ご夫婦二人三脚で切り盛りする横手の名店で過ごす至福のひととき。大量の焼きとりを焼く大将の後ろ姿を見ながら、静かに熱燗を口に運ぶ私の顔も、もちろん満足げだ。
【店舗情報】
かしらや
住所:秋田県横手市平城町5-24
営業時間:17時30分~21時
電話番号:0182-33-2417
定休日:日曜日 ※GW期間中の営業については店舗にご確認ください。