【河内長野市】ヤーンボミングは冬のぬくぬくアートです。河内長野駅すぐの長野公園で20日まで装飾中
河内長野駅の東口から歩いて10分もかからないところに長野公園(奥河内さくら公園)がありますね。この公園そのものは、小高い山の上にありますが、その入り口部分の階段のあたりでは季節ごとにいろいろな飾りがなされています。
この冬の時期は、木を編み物で覆って防寒をしているとの情報を得た私はさっそく長野公園の入り口に行ってきました。
河内長野駅から長野公園に向かう途中にある石川の流れです。ちょうど合流地点は水遊びに最適ですね。この日はぽかぽか陽気。冬場とはいえ、天気が良いととても気持ちいいです。
ご存じだとは思いますが、念のために説明すると、長野公園には川を渡ってこの細い道を入る必要があります。
少しわかりにくいですが、清教学園の方向だと覚えておくとわかりやすいですね。途中で清教学園の門が右手に見えますので、左側の道を進めば長野公園に行けます。
ということで公園の入口に来ました。
こちらの坂を上がれば奥河内さくら公園に行けるわけですが、確かに木の幹の一部がカラフルになっています。
おっと、人形が立っていました。ちょうど関係者の人がいたのでお話を聞くと、これは今回とは直接関係が無く、クリスマスの飾りをそのまま置いているとのこと。
今回の本題はこちらです。今年の河内長野は例年より雪が降って寒いから、防寒のためかなと調べると、これはヤーンボミング(Yarn bombing)というものなのだそうです。
ヤーンボミングは、直訳すると「糸爆弾」ですが、これはれっきとしたストリートアートです。アメリカのテキサス州が発祥で、編み手たちが編み物の余った糸を使って何かできないかと考えた末に編み出されたものとのこと。
2005年にヒューストンのマグダ・セイエグという人が始めてから、一気に世界に広まったということなので、まだ新しい芸術です。
ここに実際に編み物をして寄贈した団体の名前が書いてありました。千代田公民館と高向公民館の人たちの作品です。
改めて河内長野のヤーンボミングを見てみましょう。
ちなみに海外では、木のほかにも自動車や自転車、橋の欄干などにも編み物を飾っている事例があるようです。
せっかくなので編み物を拡大してみました。手作りでしっかりと編まれていて、かつデザインも考えられているのがわかりますね。
またカラフルな編み物色と、その中にみえる木のモノトーンのような自然な色とも調和が取れているような気がしました。
階段を上がった途中にあるテラスまで来ました、長野公園の飾りは基本的にこの場所までのことが多いのですが、ヤーンボミングも同じです。
この展望所からは手前の建物の三角屋根が良く見えますね。
ということで展望所のベンチで少し休憩し、目の前の作品を眺めます。
特に広葉樹系の木は冬になると枝だけになり寂しい状況になりますが、そこにカラフルな編み物を付けておくだけで全く違うイメージになりますね。ところで毛糸の編み物をかけられた当事者である木はどう思っているのでしょうか?それはまったくわかりません。
しかし見た目の温かさと、編み物をした人の心の温かさの両方が作品を通じて強く感じました。これを初めて思いついた人の想像力に、ただただ頭が下がる思いです。
ということで、長野公園の冬の飾り、ヤーンボミングを見てきました。
この展示は2月20日月曜日までとのことなので、時間があればぜひ足を運んで見に行ってみてください。
奥河内さくら公園(長野公園)
住所:大阪府河内長野市末広町
電話番号:0721-62-2772(長野公園管理事務所)
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩9分
※記事へのご感想等ございましたら、「奥河内から情報発信」ページのプロフィール欄にSNSへのリンクがありますので、そちらからお願いします。