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竜王戦ドリームを実現するのは誰か? 7月6日、大橋貴洸六段(4組優勝)-伊藤匠五段(6組優勝)戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 7月6日。大阪・関西将棋会館において第35期竜王戦決勝トーナメント、大橋貴洸六段(29歳)-伊藤匠五段(19歳)戦がおこなわれます。

 大橋六段は4組優勝。竜王戦参加6期目にして初の本戦進出を決めました。

 現役最年少棋士の伊藤五段は6組優勝。竜王戦参加はまだ2期目です。

 伊藤五段は本戦開幕戦で佐々木大地五段(5組優勝、27歳)に勝っています。

「6組から4組の各組優勝者が非常に勢いがある印象がありますので、ここの6組から4組の中で勝ち上がって来られた方っていうのが対抗になるのではないかと予想しています」

 藤井聡太竜王(19歳)は本戦開幕前、そう語っていました。

 通算成績は、大橋六段は181勝71敗(勝率0.718)。伊藤五段は64勝16敗(勝率0.800)。いずれも大変高い勝率です。

 大橋六段は今年度、王座戦本戦1回戦で藤井竜王に勝ちました。両者の通算対戦成績は大橋六段の4勝2敗。現在の将棋界で藤井竜王に2番勝ち越している棋士は、大橋六段と深浦康市九段(50歳)だけです。

 大橋六段は勢いを駆ってトーナメントを勝ち進み、王座戦挑戦者決定戦にまで進んでいます。

 大橋六段と伊藤五段は本局が初手合。両者はともに居飛車党で、現代最前線の戦いが見られる可能性が高そうです。

 竜王戦本戦の持ち時間は各5時間(ストップウォッチ方式)。昼、夕の休憩をはさんで、通例では夜に終局となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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