継続中の「ロード19連敗」は史上4番目の長さ。次にロードでスウィープされると、最長記録を塗り替える
6月9日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、オークランド・コロシアムで完封負けを喫した。ちなみに、気にする人はあまりいないと思うが、現在、この球場の名称は、リングセントラル・コロシアムとなっている。
ダイヤモンドバックスが最後にロードで白星を挙げたのは、4月25日のダブルヘッダーだ。1試合目はザック・ギャレンが被安打1の完封を記録し、2試合目はマディソン・バムガーナーがノーヒッターを達成した。それについては「ダブルヘッダーで打たれたヒットは計1本。2試合目は「非公式」のノーヒッター」で書いた。この時点では、ホーム・ゲームの2勝3敗に対し、ロード・ゲームは9勝8敗と勝ち越していた。
その後、ダイヤモンドバックスはホームの6試合で4勝を挙げ、5月4日からロードの連敗をスタートさせた。19連敗の内訳は、マイアミ・マーリンズとニューヨーク・メッツに3敗ずつ、ロサンゼルス・ドジャースに4敗とコロラド・ロッキーズに3敗、ミルウォーキー・ブルワーズに4敗とオークランド・アスレティックスに2敗だ。ストリーク中はホームでもそう勝っているわけではなく、16試合で11敗を喫した。
6月10日は試合がなく、11~13日はホームにロサンゼルス・エンジェルスを迎える(大谷翔平は11日に登板する予定。ナ・リーグのチームのホーム・ゲームなので、DHはない)。そして、14日から、ロードでサンフランシスコ・ジャイアンツと4試合を行う。
現時点のロード19連敗は、1986年以降の最長記録だ。歴代でも、4番目に長い。それよりも長くロードで負け続けたのは、1916年と1943年のフィラデルフィア・アスレティックス(それぞれ20連敗と22連敗)に、1963年のメッツ(22連敗)しかない。ロード19連敗以上の過去6チームは、いずれもリーグ・ワーストの勝率でシーズンを終えている。
ジャイアンツにスウィープされると、ダイヤモンドバックスはロード23連敗の新記録を樹立する。今シーズン、この2チームは5月25~26日に2試合を行い、ジャイアンツが連勝した。対戦は少なく、ダイヤモンドバックスのホーム・ゲームだったが、現在、両チームは、ナ・リーグ西地区の最下位と首位に位置する。
なお、最後にロードで白星を挙げた2人が、ジャイアンツを相手に投げるかどうかは、まだわからない。ギャレンは右肘、バムガーナーは左肩を痛め、それぞれ、5月12日と6月3日から故障者リストに入っている。どちらも、復帰時期は未定だ。
バムガーナーは、2年前までジャイアンツのエースだった。昨シーズンはサンフランシスコのオラクル・パークで1試合に登板したが、無観客で行われたので、サンフランシスコのファンは、相手チームの選手としてプレーするバムガーナーを、まだ目にしていない。ジャイアンツ時代のバムガーナーは、ホームで140試合に先発登板し、60勝40敗、防御率2.73を記録した。また、通算19本塁打のうち12本を、オラクル・パーク(2018年までの名称はAT&Tパーク)で打っている。