レトロな佇まいの平和公園のレストハウスは、元呉服店の建物!館内に「8月6日」が残る空間も(広島市)
広島観光でやってくる人のほとんどが訪れる、広島平和記念公園。もうすぐ8月6日を迎える広島では、平和公園にいつも以上にたくさんの人が訪れています。
平和公園に行くなら、併せてみてほしいのが公園内にあるレストハウス。
レストハウスは2020年7月にリニューアルして大きく生まれ変わっています。広島平和記念資料館と原爆ドームの中間にある休憩スポットですが、
広島市に残る数少ない「被爆建物」であり、原爆ドームと同様に爆心地のほぼ直下にありながら、建物の一部が今も当時のまま残されています。
館内には、売店やカフェなどもあるので、気軽に立ち寄れますし、当時の貴重な館内設備や資料も見ることができるので、ぜひ訪れてみてほしいスポットです。
館内に入ると、1Fは売店になっています。広島県の特産品やお土産が並ぶほか、観光案内所もあり。
売店の奥へと進むと、そこには当時利用されていた地下室への階段が、そのまま残されています(展示用の階段には立ち入ることはできません)。
2Fはカフェスペースと、無料で利用できる「休憩ホール」があり、
被爆ピアノも展示されています。
地下室は被爆した当時の状況を出来るだけ残した「保存展示」となっていて、
地下フロアの半分はモニターによる展示、残りの半分は被爆時に近い状態で残してあります。
被爆当時、この建物で37人が働いていましたが、36人は即死。残りの1人は偶然 地下室にいたため、奇跡的に助かりました。その生存者・野村英三さん(享年82年)の手記や証言などが紹介されています。
そして、最上階の3Fは当時の街の様子をジオラマで再現。
現在は平和公園となっているこの場所(旧中島地区)は、かつて繁華街がありました。旧中島地区の被爆前の街並みや、ここで暮らしていた人々の営みを写真や映像などで紹介。
すべて、無料で見学可能です!
ここには、実際に被爆した建物への痕跡と歴史がのこされています。平和記念資料館とはちがう角度から、当時のことを知ることができるので、ぜひ併せて訪れてみてください。
広島平和公園レストハウス
住所:広島県広島市中区中島町1-1 広島平和記念公園内
時間:時期によって異なる
8:30~17:00(12月1日~翌2月末日まで)
8:30~18:00(3月1日~11月30日)
8:30~19:00(8月、ただし8月5日は20:00まで)
7:30~20:00(8月6日)
※カフェのみ営業時間が異なる場合があります
定休日:なし
問合せ:事務局 082-546-9133 / 観光案内 082-247-6738