【浜松市】天竜区・ざわつく二俣クローバー通り商店街を歩いてみた!
浜松市天竜区二俣町のクローバー通り商店街が「ざわつく」という情報をキャッチしました!
そこで、旅館とカフェのある二俣小学校東交差点から、クローバー通り商店街の西側を通って北へ歩いてみることに。
ざわつくとすればどこなのでしょうか。
二俣小学校前の駐車場から徒歩約2分。
二俣小学校東交差点は南北に長いクローバー通り商店街のほぼ中間地点です。
この交差点付近は、十数年ほど前にカフェが新規出店して以来、数年前からジェラート屋やパン屋、蜂蜜店などが次々と新規出店しているエリアです。
交差点にあったカフェは2024年4月から「山ノ舎ビル」としてリニューアルopenし、1Fには珈琲専門店“かもめの珈琲屋さん”が入居しました。
うん。ざわつくとすれば、このエリアだと思う。
でももしかしたら、他もざわつくのかも…?
…そう思いながら、商店街西側通りを北上することに。
この交差点から一番近い場所にあるのが、あさの洋品店です。
江戸時代に創業し、現在は気軽に着られる普段着を扱っています。
その隣は薬店です。
あさの洋品店から数メートル先には店舗が数件並び、ちょっと賑やか。手前から養紡屋(ようほうや)、Spiral、天竜谷島屋です。
2022年3月にOPENした養紡屋の店頭には、非加熱での製造にこだわった蜂蜜が並んでいます。
店主の塩見さんに伺うと「蜂蜜を購入されないお客様も、ここがミツバチを知るきっかけになれば嬉しいです」とのこと。
店内からは店舗外壁に設けられたミツバチの巣箱の様子が観察できるので、ミツバチ目当てに訪れる方もいるようです。
私もミツバチの巣箱に見入ってしまいました。
養紡屋の隣接店Spiralはジーンズカジュアルの専門店。
店内ではジビエ皮革製品のオリジナルブランド「SpiralDance」の製品も販売しています。
さらに隣は、1938(昭和13)年に創業した天竜谷島屋です。
1Fには週刊誌や月刊誌などの雑誌のほか、新刊本やベストセラー、コミックス、小説などが並んでいます。
2Fは参考書や文房具、駄菓子などを販売していることから、子どもたちの憩いの場に。
「天竜区唯一の書店として地域の皆さんが本に困らないように配達しています」と3代目の店長さん。
配達区域はなんと春野町や水窪町・佐久間町まで!うわあ…それって天竜区全域…!
そうそう。
店頭に並んでいない書籍は、オンライン書籍通販サイトのHonya-Club経由で取り寄せ可能です。
私はそれを利用して購入し、微力ながら応援しています。
天竜谷島屋から少し歩いた先には、2000年まで営業していた旧陣屋旅館が建っています。
かつて二俣は天竜川の舟運で栄え、旅館や料亭、飲食店などが立ち並ぶ繁華街でした。
旧陣屋旅館は、その頃の名残を留めている名建築物だと云えましょう。
イケダヤタウン店は道路を隔て斜め前にあった天竜ファミリータウン2Fで営業していましたが、2021年に天竜ファミリータウンが閉店したため、こちらへ移転しました。
現在の店舗は元・カメラ店の空き店舗を再活用したものです。
スタート地点の交差点からここまでは僅か100メートル余り。
この短い区間に空き店舗を再活用し3軒も出店するなんて、うん、たしかにクローバー通り商店街はざわつくかも。
苔昭堂表具店では、掛け軸や額の製作、襖や屏風の仕立てのほか、これらの修理・修復を行っています。
1934(昭和9)年から続く、手造りハムが人気の吉野屋精肉店と、大正の末期に創業し、現在は睡眠環境診断士の資格を持つ5代目が継いでいる正木屋は、駐車場を挟んだ隣同士。
もしかしたら間にある駐車場も、以前は何かの店舗だった?
さらに進むと、商店街のオアシス的存在・仲町小道公園が現れました。
この公園は間口が狭く細長い形をし、クローバー通りとその1本西側の通りとを結んでいます。
ここも以前は何かの店舗だったのかなあ?
公園で小休止した後は一産山本園へ。
あ…、ここは何だか新しい感じ?
…と思いましたが、それは2006年に店舗を改装したから。
一産山本園は1878(明治11)年創業の老舗で、天竜茶と天竜椎茸の専門店。
現在は5代目の若社長と、その弟さんで店舗を運営しています。
天竜川流域のお茶は川霧を受けることで、柔らかい茶葉になります。
「香ばしくした方が作りやすいけど、うちでは天竜らしい香りを引き出すため、少量ずつじっくりと様子を見ながら作っています」と若社長。
最終工程は店舗奥の作業場で弟さんが担当しています。
同店の人気商品は、竜山産のべにふうきを微粉末にした「ドラゴンパウダー」です。
スパイスのように気軽に使えるため、バッグに忍ばせて外出時に使う方や、ちょっとした手土産にする方もいるそう。
お手頃価格で竜山茶が楽しめますね。
その先はヤマタケの蔵です。
ヤマタケの蔵は新蔵、南の蔵、北の蔵からなり、これらがコの字型に配置されています。
北の蔵は明治前期に、新蔵と南の蔵は大正期に建てられ、3棟とも国の登録有形文化財です。
毎年春と秋には、地域活性化イベント「蔵シック」の会場になります。
※2024年春の蔵シックは5月19日(日)午前9:00~午後3:00まで(入場無料・雨天決行)
クローバー通り商店街の端は、ヤマタケの蔵を通り過ぎた先の三叉路です。
三叉路の手前はRay-Banの正規商品取扱店メガネのウエムラで、三叉路を渡った角は有料のコミュニティスペース・アトリエいもほりです。
アトリエいもほりは元・雑貨店の店舗を再活用し、2023年に新規出店しました。
…ということは、商店街のほぼ中間地点から西側だけで、移転を含めなんと4店舗が出店!
江戸時代や明治時代から続く老舗が残る商店街に、空き店舗を上手に再活用した新規出店舖が新しい風を吹き込んでいるように見える。
クローバー通り商店街が「ざわつく」というのは、このことなのね!
ただ、ざわつくかどうか感じるには個人差があります。
実際に訪れて確かめてみてくださいね。
<基本情報>
商店街名:クローバー通り商店街
住 所:静岡県浜松市天竜区二俣
駐 車 場:あり(無料 / 二俣小学校東側)
公式サイト:クローバー通り商店会の公式サイト (外部リンク)