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間もなくゴング! WBC暫定ミドル級タイトルマッチ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/SHOWTIME

 今夜、ミネソタ州ミネアポリスの「ザ・アーモリー」にて催されるWBC暫定ミドル級タイトルマッチ。前日計量を王者、カルロス・アダメス(29)は159.6パウンド、挑戦者で元WBA/IBFスーパーウエルター級チャンプのジュリアン・ウィリアムズ(33)は159.2パウンドでパスした。

 最終記者会見での両者の言葉をご紹介しよう。

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 ドミニカ人であるカルロス・アダメスは言った。

 「俺はミネアポリスのファンに素晴らしい試合を見せる為に、最高のチームに属し、ハードなトレーニングをこなしてきた。この地で戦えること、街に受け入れてもらえたことをとても感謝している。

 ウィリアムズってのは、大きな魚に食われるのを待っている釣り針の餌に過ぎない。ヤツは、自分が劣勢に立たされていることを理解すべきだ。彼が怯え、震えているのが分かる。自分が何に巻き込まれているのか知らないようだな。野郎の本音を聞いてみたいね。

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 一進一退の攻防が好きなファンは、きっと俺の試合も楽しめるだろう。ジュリアンがどんな傷を負うことになっても、自分はベストを尽くす。ヤツを圧倒してみせる。リング上では地道に、特に序盤はたくさん動く必要がある。我慢強く、自分のゲームプランを遂行するさ。

 ドミニカのファンとは遠く離れているけれど、自分の為だけじゃなく、国民の為に勝つよ。

 (MLB)ミネソタ・ツインズの試合で、パブロ・ロペスに会えたのは嬉しかったね。ベースボールは常に俺の人生の一部であり、ツインズ関係者やファンの方々に自分の功績を受け入れてもらえたことに、大きな意味がある。ミネアポリスはスポーツ愛の高い、素晴らしい土地だね。俺の試合にもツインズファンが来てくれることを願うよ」

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 ジュリアン・ウィリアムズも話した。

 「アダメスの映像を見たが、無敵のファイターってほどじゃない。いい選手だとは感じるが、彼が倒れたり、疲れたり、傷ついたりする様を目にしたよ。

 このファイトは間違いなく自分を蘇らせるだろう。まだアダメスを恐れる選手なんていない。彼は昨年、ちょっと有名になったばかりだろう。避けられているというのは単なる噂だ。

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 彼とやり合ったり、議論する必要はない。男らしく、リングで決着をつける。当日はこれ以上ないパフォーマンスを披露してみせる。ファンもそれを期待しているしね。自分が勝者として手を上げることになるだろう」

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 さて、どんなファイトになるか。順当にいけば、暫定王者が防衛を果たしそうだ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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