「手作り目薬の材料に“塩化ナトリウムの入ってない塩”を選ぶ」で炎上。ブログ記事削除へ
目薬を手作りするための材料として「塩は塩化ナトリウムの入っていないものを選ぶ」と2018年に書かれたブログ記事が発見され、『Twitter』を中心に炎上しています。
手作り目薬の材料は「容器・水・塩」
問題のブログ記事は、サンケイリビング新聞社が運営するサイト『あんふぁんWeb』に掲載されていたものです。
ブログ記事では市販の目薬の防腐剤を避けるために、目薬を手作りすることを紹介。
そのための材料として煮沸消毒した容器、水、塩を用意すること。ただし注意点として水はミネラルウォーターであること、塩は塩化ナトリウムが入っていないものを選ぶことが書かれていました。
当たり前ですが塩は塩化ナトリウムのため、「塩化ナトリウムの入っていない塩???」となり『Twitter』で28,000RTされるほどの大騒ぎとなりました。
サンケイリビング新聞社がお詫び
騒ぎを受けて『あんふぁんWeb』を運営するサンケイリビング新聞社は、「誤った内容があったと判断した」ことを理由に2月4日付けで記事を削除。「ご迷惑をおかけしました」と謝罪しました。
ブログ記事はサンケイリビング新聞社によるものではありませんが、同社が発行するフリーマガジン『あんふぁん』で活躍する読者代表のサポーターという説明の肩書「あんふぁんメイト」に名を連ねる女性が書いたものでした。
発行しているフリーマガジンと関わりがあるため、サンケイリビング新聞社が削除の実施とお詫びを発表するにいたったのだと思われます。
生理食塩水を作ろうとした?
なお、削除されたブログ記事を読むと、手作り目薬のレシピは100mlの水に1gの塩、つまり約1%の食塩水――生理食塩水に似たものを作ろうとしたのだと考えられます。
また、「塩化ナトリウムの入っていない塩」はもしかしたら「(減塩しおに使われる)塩化カリウムの入っていない塩」だったのかもしれません。ただ、このあたりは想像でしかないためなんとも言えません。
ネットで「正しい情報」を探す前に専門家に相談を
ネットでは「市販品を避けて手作りすることで健康に」という感じの話題が人気になることがありますが、素人の第三者に頼るよりもまずは医師に相談することをおすすめします。
こういうときに思い返して欲しいのは、2016年末に起きたWELQ問題です。あの炎上事件ではニセ医療記事が多く配信されているとの指摘が相次ぎ、結果的にサイトが閉鎖されました。
WELQ問題でも、執筆していたのは医師ではないライターでした。
健康になりたいという気持ちは理解できます。ただ、その答えをネット上の誰かに求めてはいけません。ネットでは、嘘の情報が人気になることが普通にあります。リアルでもネットでも、まずは信頼できる専門家に相談しましょう。