秋保温泉の奥の秘湯、湯治場としても歴史ある『神ケ根(かんかね)温泉』でパワーチャージ【仙台市】
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/top_1645406850617.jpeg?exp=10800)
こんにちは。仙台市の情報を発信する すんだ です。
今年の冬は雪がよく降りますね。冷えた体を温めようと、前から気になっていた『神ケ根(かんかね)温泉』へ日帰り入浴に行ってきました。
『神ケ根(かんかね)温泉』は、秋保温泉の温泉街から山形方面へ向かって約3kmのところにあります。山形方面へ行く途中、左側に看板がいつも目に入っていたので、前を通るたびにどんな温泉だろう?と気になっていた温泉です。
『神ケ根(かんかね)温泉』は、自然に囲まれたその場所にひっそりと佇む一軒宿。建物の外観は素朴な民家風の造りで、入り口に行ってみるとどなたもいらっしゃらず、インターホンで呼び出します。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407609977.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
すぐに温泉の方が来て下さって、受付を済ませます。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407075833.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
案内された、入り口から左側の奥にある「神ノ湯」へ。こちらの棟には宿泊用の客室や湯治場として使える台所や洗濯機などもあります。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407102528.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
「神ノ湯」「竹ノ湯」ありますが、宿泊するとどちらも入れるんですね。「神ノ湯」は時間帯によって混浴も。「竹ノ湯」は女性専用です。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407134778.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
温泉表を確認して、さあ、入りましょう。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645412596979.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
脱衣所はいたってシンプル。ドライヤーも鏡の前に1台のみ。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407210620.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
中に入ると3人くらいでいっぱいになる位のこじんまりとした浴槽。味わい深い雰囲気の浴場です。
源泉は低めなので、加温。循環・ろ過なので若干塩素の臭いがしますが、無色透明のサラリとしたお湯は42度くらいの適温でよく温まります。
シャワーのある洗い場は一つだけなので、譲り合いましょう。シャンプー、リンス、ボディーシャンプーは完備されています。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407281881.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
湯口からは温泉が注ぎ込まれていて、無色透明のアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)はお肌がつるつる、きゅっきゅっする感じです。翌日もつるつるが保たれたままでしたよ。効能は筋肉痛、腰痛、神経痛、疲労・病後回復。
イメージ的に秋保温泉共同浴場と同じくらいの大きさですが、共同浴場は温泉街のど真ん中にあって利用者も多く、私だけかも知れませんが、あまりゆっくり入っていられないので、ゆっくり自分のペースで入るのには、こちらの神ケ根温泉のほうがいいかもしれませんね。
途中、ご一緒したお母さんが『神ケ根温泉』の歴史を教えてくださったのですが、昔はこのエリアの農家の方々が農閑期になると湯治に訪れていて、お惣菜なども売りに来るほど、湯治客で賑わっていたんだそうです。50年以上通われているというそのお母さんは、今でも毎週2回は入浴に来ているそうで、お肌がつるつるピチピチしていました。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407316971.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
角にある小さな浴槽?はどうやって使うんだろう?と思っていましたが、いつも利用されている方なのか、体育座りのように膝を抱えて入り、サウナの水風呂的に利用している方がいらっしゃいました。なるほど。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407346870.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
明るい館内にはジャズが流れていて、湯上がりの休憩にも利用できます。窓が大きく吹き抜けの空間は明るく、ほっこりしました。
![リノベーションされたという明るい館内。ジャズが流れ、お風呂の後もこちらでゆったりほっこりできますよ。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407381405.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407437956.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
女性専用「竹ノ湯」へは、明るい館内を右に行った奥にあります。
![この暖簾の奥に女湯「竹ノ湯」。中は「神ノ湯」と同じ感じです。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407482624.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
建物の前にある池とお堂。
![とても荘厳な空気が漂う薬師瑠璃光如来様の祠。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/zunda/article/00194682/internal_1645407654072.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
後から知ったのですが、昔から信仰の山とされてきた大倉山の麓にある『神ケ根(かんかね)温泉』は、秋保近辺の修験を司った秋保家が「羽山(月山)権現」御授けの湯として開湯、「神ケ根温泉」と名付けられた、霊験あらたかな温泉とのこと。開湯の際に羽山登山口付近にあった薬師瑠璃光如来も一緒に移されたそうです。
このあたり一帯は、大岩信仰、修験道、雨ごいなど、秋保の中でも深い祈りに満ちていて、この地全体がパワースポットなんだそうですよ。
きっと、湯治に訪れていた方々も、体を休めるだけではなくパワーをもらいに来てたんですね。
みなさんも秋保の奥でパワーチャージしてみてはいかがでしょうか?
【神ケ根(かんかね)温泉】
住所:仙台市太白区秋保町境野字羽山2-2
TEL:022-398-2520
日帰り入浴 : 12:00~18:00
利 用 料 金 : 大人 600円、小学生 300円、幼児 無料
かんかね温泉 HP https://kankane-onsen.jimdofree.com/