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レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


私は、毎月、メンタルクリニックに通っています。
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)だからです。

最初は、自分の症状が、何だか、訳がわかりませんでした。
だから病気だとも思っていませんでしたし、病院に行こうとも思っていませんでした。

そんなある日、新聞か雑誌を読んでいて、
あまりにも私の症状にぴったり当てはまっているのを見て、
「自分は、レストレスレッグス症候群かもしれない」と思った次第です。

自分の症状とは、下記のようなものでした。

1.脚の感覚が不快なため、脚を動かしたくてたまらなくなる。
2.横になったり座ったりなど、じっとしていると、上記の症状が強くなる。
3.実際に脚を動かすと、症状が和らぐ。
4.夕方から夜にかけて、特に夜寝る前になると、症状が酷くなる。

上記の症状のせいで、私は、長い間ずっと、夜、なかなか寝付けなかったり、いったん眠っても脚の不快感で目を覚ましたりして、睡眠不足に陥り、昼間に眠くて仕方なかったり、昼も夜もイライラしたり、気持ちを落ち込ませたりしていました。

もう、かれこれ20年近く前のことです。

で私は、神経内科に行って、様々な検査を受け、
正式に、レストレスレッグス症候群だと診断された…というわけです。
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当時は、レストレスレッグス症候群を扱っている病院は少なかったです。

医師から、「脳の病気だ」と告げられて、とっても驚きました。
私は、何かしら脚に原因があると思っていたからです。

レストレスレッグス症候群の原因ですが、

まだハッキリと解明されてはいませんが、
今のところ、下記ではないかと考えられています。
1.脳内の神経伝達物質「ドパミン」の機能障害。
2.鉄欠乏。
3.遺伝的素因。

上記、いずれにしても、脳内において、ドパミンが作動する経路に、何らかの障害が生じて、それで、レストレスレッグス症候群を引き起こしているのではないか…と考えられています。

もっとも私(竹内成彦)から言わせてもらえば、鉄分を補えば症状が収まるようであれば、それは、レストレスレッグス症候群とは呼べないのではないかと思っています。実際、貧血になって、レストレスレッグス症候群になってしまう人は、大勢いるそうです。

続いて、レストレスレッグス症候群の症状を軽く抑える方法

ですが、下記がそれにあたります。
1.鉄分の補給。
2.原因となる基礎疾患の治療。
3.カフェイン・アルコール・喫煙を控える。
4.規則的な就寝・起床を心がける。
5.就寝前の激しい運動を避ける。
6.就寝前に短時間歩いたり、脚をマッサージしたりする。

確かに上記の方法は、効果がありますし、私も心当たりがあります。私も、夜寝る前に、レストレスレッグス症候群の症状に襲われるときは、カフェインかアルコールを飲んだときが多かったです。ハッキリ言って、私が晩酌をほとんどしなくなったのは、レストレスレッグス症候群のせいです。

そして私は、神経内科に通うようになります。毎日、むずむず脚を発症させるわけではないのですが、週に数回しか発症させない私ではありますが、1度発症させてしまうと、そのあとでお薬を飲んでも効かず、その日の睡眠がダメになってしまので、私は毎日薬を飲むようになりました。

そう、上記、1から6まで心掛けても、症状に襲われるときは、襲われるのです。
だから薬です。私には、薬の服用が1番効果的でした。


私を初めて診てくれた神経内科の先生は、本当にいい先生でした。
患者の話を丁寧に聴き、患者に合った薬を必要最小限出すのです。

毎月1回、何年も通っていた私は、ある日、先生に尋ねてみました。
「先生。私は、いつ治るのですか? いつ薬を飲むをやめられるのですか?」と。
すると先生は、笑顔で優しく、穏やかな口調でこう言いました。
「竹内さん、そんなこと言わないで…。ずっと薬を飲み続けて…」と。
私は、そのとき初めて、下記のことを悟りました。
「そうなんだ。自分の場合は、一生薬を飲まなければならないんだ」と。

続けて先生は、こうおっしゃいました。「竹内さん、お薬、毎日飲むの大変? 負担に感じる? 何か副作用とかあるの?」と…。
私は答えました。「いえ、そんなに大変じゃないです。夜寝る前に、1錠飲むだけですから。副作用も、ほとんどないですし…」と…。

そんな私ですが、今はその医院には通っていません。
家から遠かったですし、毎回、待ち時間が1~2時間と長く、通うのに負担を感じたからです。こういう、待ち時間が長いという現象は、患者の話を丁寧によく聴く医者がいる医院にありがちなことです。

私は、今は、近くのメンタルクリニック(精神科・神経科)に通っています。
そこで、前に出されていたのと同じ薬を貰って飲んでいます。

今、私が通っているクリニックの医者は、患者の話を聴かないという態度を一貫させているので、予約時間に行けば、待ち時間が毎回ほぼゼロです。

毎回45秒診療ですが、毎回、精神療法代と称して、3,300円(保険が利くので、実際に支払う額は、もっと少ないです)取られます。医者は、オイシイ仕事だな…としみじみ思います。だから、私から言わせてもらえば、3分診療なんて、夢のまた夢で、羨ましい限りです。

今後も私は、45秒診療のメンタルクリニックへ通い続けることでしょう。
なんと言っても、家から近いし、待ち時間が少ないからです。

私は、近視もアトピー性皮膚炎も花粉症も老眼も、医者の力を借りず、独力で治したことがある男ですが、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)だけは、無理でした。ひょっとしたら、独力で、民間療法だけで、治す方法もあるかもしれない…と思う私ですが、毎日寝る前に薬を1錠飲むだけで、ほとんど薬の副作用も感じることもなく、むずむず脚症候群の症状が収まるのであれば、無理して根本解決に向かう道を探索しなくてもいいかなって思う次第です。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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