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4冠統一戦を控えたWBOスーパーウエルター級チャンプ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(C) Esther Lin/SHOWTIME

 WBOスーパーウエルター級チャンプ、ブライアン・カスターニョvs.

WBA/WBC/IBF同級王者、ジャーメル・チャーロ戦まで、残すところ9日となった。

 2021年7月17日に行われた両者の第1戦は、114-113でカスターニョ、117-111でチャーロ、そして114-114と、ジャッジが三者三様の見解を述べ、ドローとなった。

 当初、3月19日に予定されていたリターンマッチは、カスターニョがキャンプ中のスパーリングで右上腕を痛め、2か月間延期された。

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 現地時間の3日、ブライアン・カスターニョが練習を公開した。アルゼンチンが誇る17戦全勝(12KO)のWBOチャンプの右腕の傷は癒えたようだ。

 10カ月前の第1戦で、2人のチャンピオンは12回フルに打ち合った「Knockouts Boxing Gym」で調整中のカスターニョは、今回もフルラウンドのバトルで相手を凌駕するつもりのようだ。

 彼の動きは、十分なキレがあった。

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 カスターニョは語った。

 「カリフォルニア州南部のアリーナで、ラティーノのファンの前で戦えることが嬉しくてたまりません。4本のベルトを巻きリングを降りることが、応援して下さる全ての方への、僕からのメッセージです。

 第1戦も自分が勝ったと信じています。2ポイントはリードした筈ですよ。今回はより明確に、ジャッジにアピールしていきます。

 右腕を痛めてから数週間は、左一本でトレーニングしました。今、それが、いい効果をもたらしたように感じますね。僕は、以前より強くなりましたよ。

(C) Esther Lin/SHOWTIME
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 自分はアメリカに仕事をしに来ました。ファイトに集中しています。ジャーメル・チャーロは叫んだり、喚き散らしたりしていますが、まるで気になりません。

 去年の対戦から学んだ最も大きなものは、より用心深く戦うことの必要性です。こちらもパワーを使っていきますが、彼はパンチがありますからね。またミスを少なくし、より正確にパンチをヒットすることが肝心ですね。

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 僕は常にファンに喜んでいただけるファイトを心掛けてきました。準備万端ですよ。是非、僕の名を呼んでください。ベストな状態でリングに上がります。名のある選手との対戦が、モチベーションを上げてくれるんです」

 

 WBOチャンピオンのカスターニョは32歳。一方、WBA/WBC/IBF王者のジャーメル・チャーロは、34勝(18KO)1敗1分けの31歳。

 どんな形で決着がつくか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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