【長崎市】しずかな空間を味わう喫茶・お菓子「水底」鍛冶屋町にひっそりとオープン。還りたくなる場所。
みなさんは、6月9日、鍛冶屋町にひっそりとオープンした水底(ミナソコ)を、ご存知ですか?私、こちらの素敵なショップカードに惹かれ、お邪魔してみました。
場所は、崇福寺のはす向かいの角にあるビルの2階です。坂道にビルが建っているため、ショップカードに記載のある通り、3階分の階段をのぼりました。
「おひとり おふたり しずかに待っています」という文言に、どんなお店なのだろう…と少しドキドキしながら階段をのぼります。
店内に入ると、大きな窓がならび、柔らかい陽の光と心地よい風が感じられました。窓から見える、崇福寺の三門と緑がとても美しいです。
水底では、和紅茶や手作りお菓子を味わえます。15時から22時までの営業で、お酒も楽しむことができる喫茶です。
私、普段はコーヒー派なのですが、五ヶ瀬紅茶(750円)が気になり、アイスでいただきました。
まろやかな口当たりで渋みも少なく、とても飲みやすいです。ほっとする味で、緊張していた気持ちが、ほぐれていきました。
イタリアの郷土菓子であるビスコッティ(230円)も一緒にいただきました。サクッとした食感に、少しピリッとしたスパイスも感じます。お酒との相性もよさそうです。
和紅茶は、九州のものを中心に、角のない、自然な甘みを楽しめるものを取り揃えているそうです。ゆっくり過ごせるようにと、紅茶はポットでたっぷりといただくことができます。
こちらは、コーヒー(650円)とキャロットケーキ(450円)。ケーキは甘さ控えめで、お好みでほんのりあたためてくれるそうです。ハーブミルク(750円)や水俣紅茶(750円)など気になるものが、まだまだたくさんありました。次回の楽しみにしたいと思います。
この日は、雨が降ったりやんだり。普段、慌ただしい日常の中では、通り抜けてしまう雨音が、水底では心地よく聴こえてきます。雨に濡れた艶やかな緑を、ぼーっと眺める時間がとても贅沢です。
水底にある古い家具や植物たちは、どれも居心地がよさそうにならんでいます。凛としたたたずまいが、このしずかな空間をつくっているような気がします。
靴を脱ぎ、ゆったりと足を伸ばせる席もありました。これまで、カフェや喫茶店にありそうでなかった嬉しい空間ではないでしょうか。目線が下がり、お家のようにくつろげます。
いろんな席に座らせてもらいました。どこも不思議と落ち着くのですが、今日はここの席だなとピンとくる席がありそうです。みなさんも、お気に入りの席を見つけてみてください。
だんだん日暮れに近づいてくると、ランプの灯りがふんわりと浮かび上がってきました。とても幻想的です。ゆったりとした時の流れを感じながら、気づいたら長いこと浸ってしまいました。
崇福寺の三門は、竜宮門とも呼ばれています。そんな竜宮門が、深い青色に変わり、まるで竜宮城に沈んでいるように見える時間帯があるとか。ぜひ、次は夜にお邪魔したいと思います。
学校や仕事終わりに、少し寄り道して帰りたい日ってありませんか?かといって、人がにぎわうカフェやレストランも、ちょっと気分ではないような…。水底は、そんなときにそっと寄り添ってくれます。
ふと還りたくなる、しずかな場所で、みなさんも自由な時を過ごしてみませんか?今日も水底は、ひっそりと待ってくれているはずです。
水底
場所:鍛冶屋町6-33花崎ビル2F
営業日時:15:00~22:00
定休日:月・木
アクセス:崇福寺電停より徒歩4分、崇福寺のはす向かい
公式SNS:Instagram
取材協力・一部写真提供:水底さま