前日に移籍してきたばかりの選手が最初の試合で打点を挙げ、チームは1対0で勝利を収める
8月8日、菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)は、クリーブランド・ガーディアンズを相手に7イニングを投げ、1点しか取られなかった。
だが、ブルージェイズは0対1で敗れ、菊池には黒星がついた。
2回裏、ガーディアンズは、4番のオスカー・ゴンザレスの内野安打に続き、5番のラモン・ローレアーノが二塁打を打った。ローレアーノの打球は三塁線を破り、ゴンザレスは二塁と三塁を回ってホームインした。
ローレアーノがガーディアンズの選手としてプレーするのは、この試合が初めてだった。8月5日にオークランド・アスレティックスがDFAとしたローレアーノに対し、7日にガーディアンズが獲得の名乗りを上げた。
ローレアーノは、俊足と外野の守備を売りとしてきた選手だ。今シーズンは、メジャーリーグ6年目。最初の4シーズンは、313試合で打率.263と.335、OPS.800ながら、ここ2シーズン――移籍するまで――は、158試合で打率.212と出塁率.285、OPS.656に終わっていた。
関連は不明ながら、この2つのスパンの間には、禁止薬物の使用による80試合の出場停止を科された。ホームラン1本当たりの打数は、処分を挟み、22.7打数(1114打数/49本塁打)→30.1打数(571打数/19本塁打)と推移している。
ESPNスタッツ&インフォによると、そのチームの選手として初めて出場した試合で打点を挙げ、チームに1対0の勝利をもたらしたのは、2018年にメジャーデビューした時のローレアーノ以来だという。
ローレアーノは、2018年8月3日にアスレティックスの選手としてデビューし、0対0の13回裏、2死一、二塁の場面でサヨナラ・ヒットを打った。
2018年8月3日から2023年8月8日までの5年間に、ローレアーノが2度、他の選手は皆無、ということだ。1度目も2度目も、その試合でローレアーノが打ったヒットは1本だった。
ちなみに、この2試合を含め、ローレアーノが出場し、チームが1対0で勝利を収めたのは、6試合。その1試合目と6試合目だけでなく、4試合目の2019年9月28日も、ローレアーノは打点を挙げている。この試合も1安打。3回表にホームランを打った。
ガーディアンズは、借金を抱えているものの、ア・リーグ中地区の2位に位置する。8月8日の白星――と地区首位にいるミネソタ・ツインズの黒星――により、両チームの差は4.5ゲームに縮まった。
2018年のアスレティックスは、ローレアーノが出場した最初の8試合とも、勝利を収めた。この年、ローレアーノの出場48試合は、32勝16敗。アスレティックスは、ワイルドカードでポストシーズンへ進んだ。