広島に大雨特別警報や線状降水帯発生情報 雲仙岳では1000ミリ目前の豪雨に
きょう13日(金)午前8時45分、広島市に大雨特別警報が発表されました。最大級の警戒が必要です。
長崎県雲仙岳では1000ミリ目前の豪雨に
活発な前線が停滞している影響で、引き続き、西日本や東日本で大雨となっている中、特に九州では記録的な大雨となっています。
タイトル画像をみると、九州に600ミリ以上を示す紫色の柱が立っていますが、これは長崎県の雲仙岳で、きょう13日(金)午前8時までの48時間降水量は720.5ミリに達しました。
雲仙岳の8月1か月の平年値は314.4ミリですから、わずか48時間で8月2か月分以上の大雨に見舞われていることになり、統計期間は2002年以降と短いものの、これまでの48時間降水量の記録510.0ミリを大きく超過しました。
さらに台風9号に伴って雨の降り出した先週末7日(土)からの総雨量は、きょう13日(金)午前8時までに920.0ミリと1000ミリが目前の状況となっています。
九州で記録的大雨
雲仙岳の豪雨は飛びぬけていますが、その他も九州や特別警報の出されている広島県内で、48時間降水量が8月1位を更新している所が多くなっています。
活発な積乱雲が次々と
東シナ海に多量の水蒸気が流れ込み、活発な積乱雲が発生しつつ、西日本に流れ込む状況が続いており、さらに本州付近でもあちらこちらで同じように活発な積乱雲が発生しています。
このような状態は少なくとも週明けまでは続きそうで、さらなる広範囲の大雨が懸念される状況です。
気象庁の発表によると、あす14日(土)午前6時までの24時間降水量は、多い所で、九州北部300ミリ、九州南部、四国、近畿、東海、関東甲信250ミリ、中国、北陸200ミリ、東北120ミリと予想されています。
その後、15日(日)午前6時までの24時間降水量は、多い所で、九州、四国、近畿、東海、関東甲信200から300ミリ、中国、北陸100から200ミリ、東北50から100ミリと予想されています。
このあとも週明けにかけてさらに雨量は増える見込みで、過去に経験したことがないような大雨(総雨量)という所もかなり増えるかもしれません。
今後も前線の位置や活動度によって、大雨の範囲がずれたり、これ以上の大雨に見舞われるおそれもあるため、気象庁の危険度分布(キキクル)や防災情報を常にチェックし、自治体から避難情報が発表された場合は、早め早めの避難を心がけて下さい。
またもし避難情報が発表されていない場合でも、一気に危険度が上昇するおそれがありますので、山や崖の近く、あるいは河川の近くにお住まいの方は、なるべく安全な場所で過ごすようにしていただきたいと思います。