「いつか行ってみよう、行ってみたい！」と思っているお店ってありませんか？
改装工事をしている時から気になっており、お店の前を通るたびに何かおしゃれなカフェができるのかな、どんなカフェなのだろうと思っていたら、オープンしていたので行ってみました。

伺うと、焙煎機で生豆から自家焙煎したコーヒーを提供しているカフェで、ボロネーゼの専門店「BIGOLI」とライセンス契約をしているメニューがいただけるとのこと。
今回は、今年の4月29日にオープンした「värma」をご紹介します。

「värma」とは

店内は黒を基調としたシックな内装で、アンティークな雰囲気が漂うおしゃれな空間。

カウンターは3脚と予備2脚があり、壁側がソファーになっている2人掛けテーブルが4台と、テラスに面した3人掛けのテーブルが1台。ゆったりとくつろげるスペースです。

お天気の良い日は外のウッドテラスへ。風が通って気持ちが良いです。テラス席はペットOKなのでお散歩の途中に立ち寄れるのもいいですね。

コーヒーは¥500から、マドレーヌ(¥250)やチーズタルト(¥350)などのデザートも揃っており、パスタは単品¥1,080／セット¥1,480からいただけます。

お腹を満たすランチの利用なら、パスタにサラダとスープと¥500のドリンクが付いたセットが断然お得です。

賞味期限10分のボロネーゼ

テーブルに運ばれてきた瞬間、今にもこぼれ落ちそうなほど美しく盛られたチーズに目を奪われました。これは「グラナパダーノ」という、マイルドで程よい塩味の効いたミルキーなチーズ。一皿ごとに削って仕上げているため粉チーズとは味も香りも別格です。

フォークでチーズをかき分けると中から太い麺とゴロゴロとした角切りの牛肉が出てきました。
ミートソース風のトマトをたっぷり使ったパスタを想像していましたが、本場イタリアのボロネーゼは肉とワインがメイン。肉の醍醐味を味わえる、肉料理のようなパスタです。

「ビゴリ」という生パスタは、コシのあるモチモチとした弾力のある極太麺。フォークですくい上げると濃厚なソースとしっかり絡み合い、ジューシーな旨味を堪能できます。

昔ながらの製法で作られた生パスタを使用しているため、すぐに伸びて固まってしまうのだそう。
賞味期限は10分！提供されたら早めに召し上がってください、とのことです。

サラダは仕入れの状況にもよりますが、鎌倉野菜が使用されています。シャキシャキとした食感と酸味の効いたドレッシングが食欲を刺激します。

ミネストローネは野菜がたっぷり具沢山！じっくり煮込んで野菜の旨みが凝縮されて濃厚ながら優しい味わいです。おかずにもなりそうな「食べるスープ」です。

濃いめに抽出されたエスプレッソと濃厚なミルクが絶妙なバランスのカフェラテ。
エスプレッソは雑味が無くクリアな味わいで、まろやかなミルクと合わさって豊かなコクを楽しめます。専門店で飲むカフェラテの美味しさです。

自家焙煎珈琲豆を販売

特別に生豆を焙煎するところを見せていただきました。実際にどうやって焙煎されているのか、間近で見るのは初めてのことで興奮を抑えながらカメラを向けました。

薄緑色の生豆が機械にかけられると、音を立て回転しながら熱処理によってだんだん茶色に変わり、甘い香りから深い香りへと変わります。
最初は低温で水分を飛ばし、高温で一気に仕上げるのだそう。コーヒー好きにはたまらない柔らかな熱気と良い香りが店内に広がります。

豆のビフォーアフターも美しいですね。焙煎したての豆は輝いて見え、今すぐ飲みたい！と思いましたが、焙煎直後の豆は炭酸ガスを放出するため、“ガス抜き”というプロセスが必要なのだそうです。
3～4日後が飲み頃となり、「本日のコーヒー(¥600)」として提供されます。

本格的なコーヒーが飲めて本格的なパスタも食べられる素敵なお店を見つけました。
お散歩の途中に立ち寄るのにピッタリ。「värma」であたたかみのある上質なカフェタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。

＊掲載時の内容です。メニューや価格、営業時間等の変更の可能性がありますので、お出かけの際は最新情報をご確認ください。