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菅田将暉主演のドラマ『3年A組』が実は韓国でもかなり注目を集めている!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
『3年A組』の韓国ポスター(写真提供=NTV)

菅田将暉主演の日テレ系ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(以下、3年A組)が話題だ。

学園の人気者だった生徒の自殺の真相に迫るべく、1人の教師が29人の生徒を人質にとって“最後の授業”を行うという内容の学園ミステリーだが、初回は平均視聴率10.2%の好スタートで、13日に放送された第2話は10.6%に上昇。衝撃の展開や俳優たちの迫真の演技に反響が寄せられている。

数ある日本ドラマの中から選ばれた!!

今夜第3話もその内容が楽しみでならないが、実はこのドラマ、韓国でも放送されているのをご存知だろうか。

放送しているのは韓国の日本専門ケーブルテレビ局であるチャンネルW。

気になってチャンネルW関係者に問い合わせてみたところ、1月からドラマ『江戸前の旬』『SUITS/スーツ』『文学少女』などの韓国初放送を行う一方、唯一の“最新作”としてラインナップに加わったのが『3年A組』という。放送前からかなり吟味してからの大英断だったらしい。

(関連記事:韓国のテレビ関係者に聞いた、韓国で人気の「日本ドラマBEST 5」は?

同局がドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』『孤独のグルメ』といった日本の最新ドラマやバラエティなどを韓国に紹介している韓国唯一の日本コンテンツ専門局であることは以前も紹介した通りだが、そのチャンネルWが1月15日から『3年A組』の放送を開始していたのだ。

(参考記事:『逃げ恥』から『探偵ナイトスクープ』まで放映する日本専門テレビ局が韓国にあった!!

チャンネルWの公式SNSには主演の菅田将暉による同局向けの番宣コメント動画もあるなど、宣伝にも力が入っている。しかも、日本とは約1週間遅れで放映中だというのだから、同局の力の入れっぷりがわかるだろう。

「このドラマの人質になってしまった」

では、韓国の視聴者たちの反応はどうか。

初回放送後、韓国のSNSでは「『家族ゲーム』の緊張感を忘れられない人は絶対見るべき」「このドラマの人質になってしまった」「体操が超格好いい。もはやダンスでしょ」などのレビューが見受けられた。

昨年も『義母と娘のブルース』が韓国で“生きた教材”として意外な反応を呼んでいたが、『3年A組』も韓国の日本ドラマ・ファンたちの心をさっそく掴んでしまったようだ。

(参考記事:綾瀬はるか主演『義母と娘のブルース』、韓国では妙なところが注目されて面白い!!

また、『ぎぼむす』の綾瀬はるかがそうだったように、韓国でも菅田将暉の熱演に絶賛の声が寄せられている。「絶叫シーンで圧倒された」「演技力では同年代の俳優の中で断トツ1位じゃない?」といった具合だ。

菅田といえば、2017年に日韓合作映画『あゝ、荒野』の主演として釜山国際映画祭に参加。ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』『トドメの接吻』や、映画『デスノート』『銀魂』などで韓国でもお馴染みだが、同作でこれまでにない圧倒的な存在感を放っていることは確かなようだ。

韓国でもリメイクされるのではないか

それにしても、『3年A組』を見て思うのは、今後韓国でリメイクされる可能性が高いということだ。

学園ものは依然として需要が高い上に、原作の忠実な再現やローカライズ作業が比較的に容易というメリットもある。過去にも『花より男子』をはじめ、『ドラゴン桜』『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』『女王の教室』など、日本の学園ドラマが多数リメイクされ、反響を呼んだ。

(関連記事:【2019年版】韓国でリメイクされた日本のドラマを一挙紹介。えっ、あのドラマまで!?

それに、韓国で今まさに社会現象にもなっているのが、受験生の子供を持つ上流階級“ヘリコプターペアレント”たちの欲望を描く『Sky Castle』(原題)というドラマである。

こちらは韓国の異常なまでの教育熱に焦点を当てているが、劇中で女子生徒が謎の墜落死をするなど、『3年A組』と重なる部分も無きにしもあらず。『3年A組』の斬新なストーリーや展開の仕方を生かした韓国リメイク制作にもぜひ期待したいところだ。

いずれにせよ、早くも最終回が待ちきれない『3年A組』。今後の展開から目が離せない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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