大阪北摂の人気イタリアン『ロベルトカレラ』が、大阪の中心、北新地にオープンしたランクアップ店『エンメエッセ』。大人の隠れ家でいただく、コースメニューがこのお値段で！と信じられないクオリティーなんです。さらにペアリングフリーフローという名の飲み放題で供されるドリンクへのこだわりにも納得！８月のメニューをご紹介します。

『エンメエッセ 』

イタリア料理で近畿の食材を楽しむ

JR 北新地駅、地下鉄淀屋橋駅からもすぐ。以前人気イタリアンレストラン『トムクリオーザ』があった跡地といえば食通の方はすぐわかる場所に、2023年3月オープンした『エンメエッセ 』。明るい雰囲気で緊張せずにうかがえるムードはイタリア料理店らしい明るさと温かさで、居心地のよいお店です。

8月のコース「すずかぜいたる」11000円　その内容は！

ペアリングフリーフローはプラス4000円

今回はコースに飲み放題をプラス。とっともリーズナブルで飲み放題　¥4000（サ.税込）

（ビール、白ワイン、赤ワイン、ノンアルコールビール、ソフトドリンク、カンパリソーダ、カシスソーダ）
最初にカンパリソーダをいただきました。

Spuntino①　トマトとナスのテリーヌ、空心菜とパイナップルのソルベ

楽しみな最初の一皿はやはり期待を裏切らない！
ほんのり甘味のあるソルベは暑い中歩いてきた体をすっと癒してくれます。そしてこの透明のトマトとのジュレと、香ばしい茄子のテリーヌが絶品。

Spuntino②　ヘルケル社のスライサーの超薄切り

シェフが長年かけて厳選したフランス、ラボリー社の放牧した豚の無添加の生ハムを、極薄にスライス。カウンターでスライスしている様子をみるのも楽しく、ふわっとした口当たりは唯一無二。

Antipasto①たまめのカルパッチョとフォワグラの冷製

タマメ（タマメダイ）は、知る人ぞ知る、旨い魚とのことらしく、確かに旨い！絶妙に味付けし〆られたたまめに、レタスのソースを和えると濃厚な味わいに。セルフィーユのマイクロリーフがのせられています。
なんといってもフォワグラ！フォワグラ大好きなのですが、夏らしくさっぱりしたフォワグラの出し方でありながら、イタリアの魚醤を加えると奥深い味わいになり、あん肝のような濃厚さ。これはやはり白ワインでしょう！

フリーフローのワインは日によって変化はありますが、今回すべて上質でした。こちらはカタシモワイナリーの利果園　白　堅下本葡萄。辛口で柑橘系の香りとさわやかな酸、厚みのある味わい。正直お値段も良い商品なんで、フリーフローで登場したことにびっくりしました。

Antipasto②冷製マスカルポーネとボロネーゼ、とろとろナス

前菜の２品目は冷製パスタ。小さ目ポーションが嬉しい。
イメージしたものは担担麺とのことで、牛ひき肉にマスカルポーネのミルキーなソースがあいます。そこに自家製ラー油を加えると確かに担担麺らしさが加わりました。

Antipasto③マナガツオ炙りとカポナータのペースト、夏野菜のジュレ添え

夏野菜のジュレが上品で和食の割烹の一品のようなのですが、いか墨のレースを一緒に食べると、チーズの香りとこくでイタリアンになるのです。この繊細ないか墨のレースを作るのに４年の年月がかかったとのことですが本当に綺麗！

Peace　目板ガレイのカダイフ包み　発酵パプリカのソース（行き合いの空）　

ズッキーニを敷いた上にカダイフを纏ってボリュームたっぷりな魚料理に。
（行き合いの空）とは、この季節の季語で、夏から秋へと移り変わるころの空なのだそう。

お口直し　冬瓜の煮物

お口直しが煮物って珍しいですよね。ほっとします。

ここで赤ワインをいただきます。

この日の赤ワインは、信州たかやまワイナリー　メルロー＆カベルネ2019

ブラックカラントのようなベリー感と、ハーブのような複雑な香りを楽しめるワイン。
凝縮した果実感にビターテイストが絡み合うワインはでお肉を迎える準備を。

Carne 　仔羊のアップロースト

潔い！ラムのレアなロースト加減がとっても好みです。シンプルにその味付けでとっても美味しいのですが、レモンのペーストを合わせると爽やかさが加わります。
付け合わせはローストした枝豆のみとこちらもシンプル。こういう料理大好き。

PRIMO PIATTO　自家製フェットチーネ　徳島産天然鮑と貝、バジルソース

最高!鮑の肝がこくのあるソースとなっていて、鮑も肝も大好きなのでたまりません。バジルの風味がワインとあいます。
この立地でコースが11,000円ということで、ライトめなのかとおもいきや、たっぷりの量で、このパスタも意外なほどに量がありおなかも心も大満足です。

Dolce　バニラのジェラートスープオリエンタル

このスープがとっても面白い！確かにオリエンタルなんです。フルーツとハーブの風味が、独特なライトなデザートはコースのしめくくりにぴったり。

絶対予約してほしい！ロベルトカレラ名物のプリン

事前予約でコースのデザートの代わりに ロベルトカレラ名物のプリン提供も可能。
これ絶対予約してほしいプリンで、とにかく美味しいのです！
卵黄のみと、生クリームでなく牛乳を使ったプリンは、こくがありまったりして絶品です。
みためは一見、昔ながらの固めプリンにみえて、さすが！イタリアンレストランのドルチェ。

毎回、常時おいてほしい、お持ち帰りできたら北新地名物になりますよとお願いしています。

それにしてもこれほどの内容でコース基本11000円はあまりにもお得すぎる、、、。
絶妙な距離感で話も楽しいシェフですが、そのこだわりは本物。近畿とその周辺の食材と、文化の素晴らしさをイタリア料理で表現し、関西で食事をする楽しさを実感してほしいという想いで日々料理を提供しています。

２０時３０分以後はアラカルトでの注文も可能。
お気に入りの一品と、ワイン、シェフとのお話を楽しみにうかがいたいとおもうような素敵なイタリアンレストランです。となるとやっぱりプリン常時おいてほしいな。

８月は12日から22日までが夏休みと、お休みが多いので今回ご紹介したメニューが楽しめる期間は短いので、急いで予約くださいね！

取材協力：エンメエッセ