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【iPhone手帳術】iPhoneの謎画面入門 たまに出てくる白黒の画面ってなあに?

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

iPhoneをふいにさわって出てくる謎の画面、見たことありますよね。

 iPhoneが日本に登場して11年。
 私自身もiPhone4から利用し、もう10年ぐらいは使っています。
 その間にiOSは何回もバージョンアップ。
 性能、機能とも大幅にパワーアップしています。

 で、iPhoneの新機種が出るたびに処理速度やカメラ性能の向上が話題になります。
 その反面、自分のiPhoneにはまだまだ知らない機能がある。そういう人は意外と多いのではないでしょうか?
 そういう仮説のもとに、私は『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)を書きました。また、そこで紹介した各種の技は、動画にもなっています。
 今回はiPhoneのよくわからない画面のひとつ「コントロールセンター」を解説します。

コントロールセンターってなあに?

 コントロールセンターは、iPhoneの画面を上から下にスワイプすると出てきます。
 厳密には、機種によってちょっと違うので説明しますね。

  •  iPhoneX以降の機種は、画面右上から下にスワイプ
  •  iPhone8以前のホームボタンのある機種(iPhoneSEも)は画面下から上にスワイプ

 こうやって操作して出てくる画面です。具体的には以下のものです。見たことありますよね。

iPhoneのコントロールセンター。よく使うアプリや設定を簡単に呼び出せる便利な機能
iPhoneのコントロールセンター。よく使うアプリや設定を簡単に呼び出せる便利な機能

 コントロールセンターは、よく使う機能や設定変更をすばやく呼び出すためのものです。

 具体的には以下の操作ですね。iPhoneXsを例にやってみましょう。

 この操作をすると、こんな画面が出てきます。

 コントロールセンターのアイコンは、ほとんどが白黒になっています。そしてそれぞれの正体は、各種標準アプリや、設定変更の機能です。
 で、なんでこんな機能があるかと言えば、理由は一つしかありません。
 iPhoneは多機能なのに、画面が小さく、ボタンも最小限しかない。
 これをカバーするための工夫の一つなのです。
 iPhoneは各種の機能をアプリの形で画面にたくさん並べています。
 その反面、アイコンがありすぎて、よく使う機能をすぐに使えないジレンマがあります。 
 そこでコントロールセンターが役立ちます。
 たとえば、このキャプチャーの例では、左側の列の一番下のアイコンは、電卓です。そして、他のアプリ、例えばSafari(Webブラウザ)を利用しているときに電卓を使いたくなったら、画面右側をスワイプしてコントロールセンターを呼び出し、電卓のアイコンをタップすればいいわけです。

 もしコントロールセンターを使わなかった場合は、

  1. Safariの画面をいったん閉じる(画面を上にスワイプ)
  2. 電卓がある画面までiPhoneの画面を横にスワイプ
  3. 電卓を呼び出す
  4. 使い終わったら、画面下から少しスワイプしてSafariに戻る

という手順になります。
 ところがコントロールセンターならば、

  1. 画面右上から下にスワイプ
  2. 電卓のアイコンをタップ
  3. 使い終わったら、画面下から少しスワイプしてSafariに戻る

 と、とても簡単です。手順の数では1つしか違いませんが、上からスワイプという違う操作であることがポイントです。
 これが、コントロールセンターの便利さの本質的な違いでしょう。アイコンを選んでタップという操作ではなく、画面の右上(ホームボタンのある機種は、画面下)からスワイプで簡単に呼び出せることです。
 こういう操作感の違いを覚えると、より簡単に呼び出せるようになります。アプリを使っていて、不意にこれらを使いたくなるのはよくあること。アプリを表示させたまま、画面を上から下にスワイプ。そこで出てくるコントロールセンターで、電卓のアイコンをタップ。すると電卓が起動します。

iPhoneは直感的に使えるのか?

 よくiPhoneは直感的に使えるから、Andoroidよりも優れていると言われることがあります。そして、このコントロールセンターは(ほかのiPhoneの機能も)、知らないと使えない機能です。知ってさえいれば便利なものです。そして知っているのは、長年iPhoneを使ってきたユーザーです。彼らは、10年あまりにわたるiPhoneの機能と性能、iOSバージョンアップにきっちり沿って使ってきたので、学習が徹底しているわけです。それがなぜか、「直感的に使える」と言われる。実際は後天的な学習にすぎないと思います。
 ただし、おぼえておけば便利に使えるのもまた事実。まずは、コントロールセンターを使ってみてください。アプリを起動中に別のアプリをすばやく呼び出すことができるのが、コントロールセンターです。
 コントロールセンターのアプリはカスタマイズもできます。これについては別の機会に触れようと思います。

補足
 動画もやってます。文具や手帳、iPhone手帳術などの動画を紹介したYahooJapanクリエイターズプログラムの動画はこちらです。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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