【ハンバーガーの歴史】地域色をまとったグローバルな現象!世界に広がるハンバーガーの物語
ハンバーガーはアメリカで発展しましたが、20世紀半ばからファストフードチェーンの成功に伴い、世界中へと広まりました。
その先駆けとなったのは、1954年に英国で営業を開始したウィンピーや、1970年代にヨーロッパやオーストラリアへ進出したマクドナルドです。
日本では1972年にモスバーガーが設立され、テリヤキバーガーやライスバーガーといった地域の味覚に適応したバリエーションを生み出しました。
このように、ハンバーガーは各国の文化と融合しながら、多様性を広げていったのです。
ハンバーガーの広がりは、単なる食文化にとどまりません。
ビッグマック指数は、ハンバーガーの価格を用いて各国の購買力平価を測る経済指標として世界的に知られています。
また、社会学者ジョージ・リッツァーが提唱した「マクドナルド化」という概念は、効率や標準化を求める現代社会の特質を象徴しています。
一方で、地元の素材や味付けを取り入れたバリエーションが生まれたり、大食いコンテストのような娯楽としても進化を遂げたりと、ハンバーガーは多面的な魅力を持つグローバルな現象となりました。
こうして、ハンバーガーはその地に根付き、文化や経済の一部として世界中で愛され続けているのです。
参考文献
アンドルー・F・スミス著、小巻靖子訳(2011)『ハンバーガーの歴史 :世界中でなぜここまで愛されたのか?』スペースシャワーネットワーク