ストーブリーグの連鎖反応!? 5人の捕手が早くも新契約をゲット
11月21日から26日にかけて、5人の捕手が新たな契約を手にした。ヤズマニ・グランダルはシカゴ・ホワイトソックスから4年7300万ドルの契約を得て(「1年前に4年6000万ドルを断った捕手が、より高額な契約をゲット。その裏にあったのは好成績だけでなく」)、トラビス・ダーノウは2年1600万ドルでアトランタ・ブレーブスへ。マイク・ズニーノは年俸調停を避け、1年450万ドルでタンパベイ・レイズと合意。スティーブン・ボートとダスティン・ガーノウはともに1年契約で、それぞれアリゾナ・ダイヤモンドバックスとヒューストン・アストロズに入団した。ジ・アスレティックのザック・ブキャナンによると、ボートの契約は300万ドルだという。
1週間足らずの間に起きた、これらの動きは、今オフのFA市場に出ていた最高の捕手、グランダルの球団が決まったことで、そこから連鎖反応が起きたようにも見える。
ただ、このなかで連鎖反応と呼べそうなのは、ズニーノの契約くらいだ。レイズはダーノウとの再契約を目論んでいたようだが、申し出た契約はブレーブスに及ばなかったらしい。ダーノウを引き留めることができていれば、レイズはズニーノに来シーズンの契約を提示せず、ノンテンダーとしていたと思われる。来シーズン、ズニーノはマイケル・ペレスと併用される可能性が高い。
ダーノウと契約したブレーブスも、グランダルの「プランB」として迎え入れたわけはない。こちらは、タイラー・フラワーズと併用の予定だ。フラワーズとスタメンマスクを分け合っていたブライアン・マッキャンは、ディビジョン・シリーズ敗退後に引退を表明した。
また、ボートとガーノウは、あくまでも控えだ。ダイヤモンドバックスでは25歳のカーソン・ケリーが台頭していて、このままいけば来シーズンは完全に一本立ちする。アストロズからはロビンソン・チリーノスとマーティン・マルドナードがFAになったが、これまでシーズン50試合に出場したことのない32歳に、スタメンマスクを任せるとは考えられない。まずはガーノウを控えとして確保しておき、ここから正捕手を手に入れるという算段だろう。