今週の関東(東京)は、春の陽気一転、極寒状態に
木曜日に強烈寒気が一気に南下
きょうも東京都心は13.8℃まで上がり、3月中旬並みの陽気になるなど、全国的に平年より2℃から4℃以上高い気温となりました。
あす3日(月)節分も、関東以西では気温は高く、春を思わせる陽気が続き、15℃以上まで上がる所があるでしょう。
一方、4日(火)立春から5日(水)は大陸の寒気がじわじわと北日本へ流れ込み始め、この寒気が6日(木)になると一気に南下し、本州付近をすっぽりと覆う予想となっています。
なかでも注目は、上空1500メートル付近で-12℃以下の寒気で、これは東日本や西日本では平年より10℃近くも低く、真冬としても非常に厳しい寒さをもたらす強烈なものです。
特に今週前半、春の陽気に包まれる関東では、木曜日に一気に極寒状態となりますので、気温の変化に十分な注意が必要です。
強烈寒気が流れ込んだ日の東京都心
上記のような強烈寒気に見舞われた日の東京都心はどのような寒さとなっていたでしょうか?関東地方で上空の寒気を観測している茨城県つくば市のデータをもとに調べてみました。
すると平成元年以降、上空1500メートル付近で、-12℃以下の強烈寒気が観測されていた日は合計12日ありました。(午前9時の観測値)
約30年間で12日ですから、平均すれば3年に1日程度の観測ということになり、-12℃以下の寒気は、数年に一度レベルの強烈寒気ということが言えるでしょう。
この日の東京都心の気温を調べてみると、最低気温が0℃を下回る氷点下となったのは9日あり、率にして75%で、なかでも顕著だったのが2年前、2018年1月25日の-4.0℃で、48年ぶりの冷え込みとなりました。
一方、最高気温に注目すると、すべての日がよく晴れているにも関わらず、10℃未満なのはもちろん、5℃程度までしか上がらないことも多く、これに多くの日で、乾いた強い北風(季節風)が吹き荒れていますので、体感的にはほぼ一日中氷点下だと言っても過言ではない状況です。
このように、強烈な寒気の流れ込む木曜日頃は、この冬に味わったことがないような強い北風が身体に堪える極寒状態が予想されるため、体調管理に十分な注意が必要です。
また東京以外でも、今週後半は全国的に厳しい寒さが予想され、日本海側や山沿いでは、この冬としてはかなりの降雪量が予想されるため、今後発表されるであろう気象庁からの情報に、十分ご注意下さい。