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あの監督はどこへ。前年まで指揮を執っていた6人の行方。元オリックスのコリンズは今もメッツに

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョン・ファレル(左)とテリー・コリンズ Feb 24, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズンは、6チームが新たな監督を迎えた。では、それまで監督だった6人は、どこへ行ったのだろうか。

 テリー・コリンズピート・マッカニンの2人は、昨シーズンまでと同じチームにいる。コリンズはニューヨーク・メッツ、マッカニンはフィラデルフィア・フィリーズで、どちらもGMのスペシャル・アシスタントを務めている。フィリーズには、GMのシニア・アドバイザーとしてラリー・ボーワチャーリー・マニエルもいて、2001~17年の4監督のうち、ライン・サンドバーグを除く3人がフロント・オフィスに揃う。ちなみに、ボーワの前に1997年から2000年まで指揮を執ったのは、現クリーブランド・インディアンズ監督のテリー・フランコーナだ。

 前デトロイト・タイガース監督のブラッド・オースマスも、肩書きはコリンズとマッカニンと同じGMのスペシャル・アシスタントだが、こちらはロサンゼルス・エンジェルスへ移った。オースマスはタイガースの前に、サンディエゴ・パドレスでスペシャル・アシスタントを務めていた。前ワシントン・ナショナルズ監督のダスティ・ベイカーは、1993~2002年に監督を務めたサンフランシスコ・ジャイアンツへ戻り、CEOのスペシャル・アドバイザーとなった。

 前ボストン・レッドソックス監督のジョン・ファレルは、シンシナティ・レッズでスカウト/アドバイザーとして働き、ESPNの「ベースボール・トゥナイト」で解説の仕事もしている。ファレルの息子ルークは昨年8月にレッズへ移籍したが、親子揃い踏みはならず。父がやってくるより前に、息子はシカゴ・カブスへ移った。昨年7月、父はトロントで試合を行うレッドソックスを離れてカンザスシティへ行き、息子のメジャーデビュー(先発登板)を見守った。

 前ニューヨーク・ヤンキース監督のジョー・ジラルディは、MLBネットワークで解説者を務めている。2004年以降のジラルディの経歴は、解説者(2004年)→ベンチ・コーチ(2005年)→監督(2006年)→解説者(2007年)→監督(2008~17年)→解説者(2018年)。2005年を除くと、解説者と監督を交互に繰り返している。これは今後も続くのだろうか。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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