300試合以上でバッテリーを組んだ相棒が引退しても、こちらは現役続行。200勝まで5勝。年齢は41歳
アダム・ウェインライトとヤディアー・モリーナは、セントルイス・カーディナルスの投手と捕手として、長年にわたってプレーしてきた。彼らは、レギュラーシーズンの328試合で先発バッテリーを組んだ。これは、ナ・リーグとア・リーグにおける最多記録だ。1960~70年代のデトロイト・タイガースで、ミッキー・ロリッチとビル・フリーハンが記録した、324試合を上回った。
その数は、これ以上増えない。40歳のモリーナは、今シーズン限りで選手生活を終える。ただ、41歳のウェインライトは、来シーズンもマウンドに上がる。
10月26日、ベルビル・ニューズ-デモクラットのジェフ・ジョーンズは、あと1年投げるという、ウェインライトの発言を報じた。その数時間後に、セントルイス・ポスト-ディスパッチのデリック・グールドは、ウェインライトとカーディナルスが1年の延長契約で合意と伝えている。
あと5勝を挙げると、ウェインライトは200勝に到達する。ただ、グールドによると、ウェインライトのゴールは、そこではないらしい。ウェインライトは「めざしているのは210勝だ。何であれ、ミスター・ギブソンに次ぐというのはクールなこと。それと、212勝もめざしている」と語ったという。
ボブ・ギブソンは、カーディナルス一筋に投げ、球団最多の251勝を挙げた。ギブソンに次ぐ球団2位は、210勝のジェシー・ヘインズだ。
212勝については、よくわからない。グールドは、ジョン・スモルツの通算勝利と記しているが、スモルツは213勝(と154セーブ)を挙げている。もしかすると、ウェインライトが213勝と言った可能性もある。
昨シーズン、ウェインライトは206.1イニングを投げ、防御率3.05を記録した。今シーズンは、191.2イニングで防御率3.71だ。両シーズンとも、FIPは3.66。何勝できるかはさておき、ローテーションの一員として、まだ十分に通用しそうだ。ちなみに、昨シーズンは17勝、今シーズンは11勝を挙げている。