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連休後半は天気荒れ模様 山では「疑似晴天」に注意を

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
3日(月)の上空の気温(濃い青ほど低温。矢印は風) 日本付近に寒気が南下する。

2日(日)から3日(月)は、風が強まり、日本海側は雨が強まるおそれもあります。山では標高の比較的低い所も含め、「疑似晴天」や寒さに注意が必要です。

連休後半は風が強まる

日本海で低気圧が発達する影響で、全国的に2日から次第に風が強まります。3日にかけて強風の吹く所が多く、特に雨が降りやすい日本海側では、天気は荒れ模様となります。

また、山では平地よりも風が一段と強まり、本州でも標高1500メートルを超えるような山では2日の夜以降、雪や吹雪のおそれが出てきます。

疑似晴天とは?

2日午前の雨雲の予測。雨雲は東へ抜けるが、西から次の雨雲が近づく。
2日午前の雨雲の予測。雨雲は東へ抜けるが、西から次の雨雲が近づく。

今回、山で特に気をつけたいのが「疑似晴天」です。悪天と悪天の間の一時的な晴天を言い、油断して下山が遅れるなどすると、遭難につながるおそれもあります。

今春の鳥取県大山や、2012年の長野県白馬岳であった遭難事故は、この疑似晴天が一因とも言われています。

2日(日)は、1日から各地に雨を降らせた雨雲が一つ東へ抜け、西から次の雨雲がやってくるまでの間、この疑似晴天となる可能性があります。時間がたつほど、天気は崩れやすい状況です。

「登山」でなくても油断は禁物

2日後半からは、強い寒気が南下します。日本海側から気温が下がり、太平洋側でも3日(月)には次第に気温が低下。当然、標高1500や2000メートルを超えるような登山では、寒さに警戒が必要となります。

一方で、標高1000メートルに満たないような山でも、ハイキングで遭難することがあります。

「ちょっと紅葉を見に」と気軽に山へ行く場合も、寒さに備え、暗くなる前に確実に下山できるような余裕をもった行動をしたいところです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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