家ではいい子なのに、子どもが外ではやりたい放題…「外弁慶」はどうやって生まれる?対策は?
子どもをしっかりとしつけることを意識しています。
それもあって、年中ですがビックリするくらいお利口にしていることが多いです。
しかし、最近園で子どもの様子を指摘されるようになってきました。
お友だちに手を出したり、きつい言葉で怒ったりするようで、困惑しています。
なぜ外ではちゃんとできないのでしょうか…もっと厳しくすればいいのでしょうか…
子どもの家での様子と、外での様子が違っていると、親としては心配になってしまいますよね。
家庭内よりも外で問題行動を起こす現象を「外弁慶」ということがあります。
児童館や保育園、学校などで、いじわるをしていたかと思うと親が来たとたんコロリと態度を変え、いい子に振舞うような行動も、外弁慶の一種です。
親としては「家ではあんなにいい子なのに」と困惑することもあるでしょう。
そこで今回は、子どもが「外弁慶」になる原因と、それにどう対処するべきかについて詳しく解説します。
子どもの外弁慶について
子どもの「外弁慶」とは、子どもが家庭内では聞き分けがよかったりお利口にふるまう一方で、外では問題行動を起こす現象を指します。
この「外弁慶」は、実は自信のなさからきている場合があります。
毎日のスケジュールが詰まり過ぎて疲れが溜まっていたり、家庭が厳しすぎたりする場合、親の前で素を出せなくなってしまい、外で発散するようになるのです。
子どもの外弁慶の原因
子どもの「外弁慶」は、一見理解し難い現象かもしれませんが、それは子どもの心理的発達の一部であり、特定の原因があります。
ここでは、その主な原因3つを挙げて、分かりやすく解説します。
1.家で甘えられない
家族が忙しかったり、厳しかったりして甘えられない子どもは、その寂しさを外で発散します。
話しかけられたとき、1分でもいいので目をみて話をきく、その場できくのが難しいなら後で時間をとるなど、意識して子どもが甘えられる時間をとりましょう。
2.いい子でないと親に嫌われる、と思っている
存在そのものを肯定されず、条件付きの愛情しか与えられないと、家が安心できる場所ではなくなってしまいます。
勉強ができる自分でなければ親に嫌われるのではないか、いい子にしていないと相手にされないのではないか
そんな風に思ってしまうのです。
何かをしたときに褒めるのではなく、普段から無条件の愛情を子どもに伝えていくことが効果的です。
3.子どもに対して厳しい
子どものためを思って、よかれと思って過剰に厳しく接してしまうと、家の中で委縮してしまいます。
・社会的に許されないこと
・危険なこと(自分や他人を傷つける恐れのあること)
・倫理に反すること
幼児期であれば、この3つ以外は基本的に過剰に厳しく叱る必要はありません。
子どもの外弁慶がもたらす問題と対処法
子どもの「外弁慶」がもたらす主な問題は、親子関係の摩擦や家庭内でのルール遵守の難しさなどがあります。
特に、家庭内での子どもの振る舞いが親の期待と大きく異なる場合、親は戸惑いやストレスを感じることがあります。
これに対する基本的な対処法は、子どもの行動の背後にある感情や思いを理解し、受け入れることです。
子どもの話を意識して聴き、その子自身をまるごと肯定する言葉を積極的にかけていきましょう。
家庭内が安心できる場所になれば、外弁慶な振る舞いが減ってくることでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。