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【京都市】東山区『祇園祭』が3年ぶりに行われる「八坂神社」で授与限定の「白祇園守」と「厄除けちまき」

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

日本三大祭りの一つである『祇園祭』の山鉾巡行が3年ぶりに行われることになりました。

その『祇園祭』は『八坂神社』の御祭礼。四条通のどんつきに存在する『八坂神社』の本殿裏には、「ムクゲの一種」である『祇園守』(ぎおんまもり)の花が咲きます。

疫病や災難から守る意味合いがある『祇園祭』ですが、この『祇園守』と言われる「ムクゲ」の花は、八坂神社ゆかりの花「白祇園守」がそのご神紋に似ているからということからきたそうです。

「祇園守」は八坂神社で授与される鈴つきの護符のことです。7月の祇園祭が始まると、授与されます。また「祇園守」は祇園祭期間中に授与されるムクゲの一種である鉢植えの植物でもあります。

中心部の蕊(しべ)が十文字になる形から、十字架に見立て、隠れキリシタンも愛していた花だそうです。ムクゲ(木槿)はアオイ科フヨウ属の落葉樹。夏の茶花としても利用されます。

この「祇園祭」の期間だけ『祇園守』が数量限定で授与されます。

可憐な白い花は夏から秋まで咲くそうです!私も、誕生日だった心友の分と、うちの分をいただきました。蕾ができるだけ多くついたものを選んでみたので、これから花が咲くまでが楽しみです♪

『祇園祭』といえば、「厄除けちまき」が必須。

うちでも毎年新しいものをいただきに行きます。厄除けちまきは祇園祭期間中(例年7月1日~31日)に授与。祇園祭に出されるそれぞれの鉾や山にちなんだ「厄除けちまき」をいただく人もいれば、八坂神社や御旅所で授与されるものを求める人もいます。

八坂神社は656年(斉明天皇2年)に高麗(高句麗)から来日した調進副使・伊利之使主(いりしおみ)が新羅・牛頭山に座した素戔嗚尊(すさのおのみこと)=牛頭天王(ごずてんのう)を山城八坂郷に奉斎したのが起源とも、876年(貞観18年)に南都(奈良)の僧・円如(えんにょ)が堂(観慶寺)を建立して薬師千手等の像を奉安し、その後天神(祇園神)が東山の麓・祇園林に垂跡(すいじゃく)したのが起源とも言われています。

「祇園祭」の最終日である7月31日には「八坂神社」の境内摂社「疫神社」で「疫神社夏越祭」が行われ、その鳥居に取り付けられた茅の輪をくぐり厄除・無病息災を祈願します。

『祇園祭』は、平安時代前期の869年に全国に疫病が流行した時に、『神泉苑』にて病魔退散を祈願した「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」が行われたことが起源と言われています。

7月1日の「吉符入」 から7月31日の「疫神社の夏越祭(なごしさい)」までの7月1ヶ月に渡って行われる『祇園祭』。京都の7月は蒸し蒸しと暑い中、忙しくなりますよ〜

「こんこんちきちん〜♪」

八坂神社

京都市東山区祇園町北側

075-561-6155

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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