【横須賀市】「なんじゃこりゃ!→むずむず→スッキリ」2,000万個も売れている秘密、被災地支援にも
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能登半島地震から1ヶ月が経とうとしています。横須賀でも各所で支援活動が行われています。
ご当地カレーを販売している株式会社調味商事はPIB Japan運営会社SIホールディングス(株)およびグループ会社である夏島運輸株式会社と共同で能登半島地震に係る義援物資を届けるプロジェクトに参加、レトルト食品20ケース624食を義援物資として提供しました。
株式会社調味商事 代表取締役 瀬戸明氏は「提供させていただいたレトルト食品はおなかが膨れるだけではなく、海軍カレーをはじめ、自衛隊の部隊のカレーや横浜消防音楽隊のカレーなど、食べるときに少しでも明るい気分・楽しい気分になれるのではと思い送らせていただきました」と話します。
発売から2000万個も売れた!?
株式会社調味商事は1958年創業しました。調味料や酒類などの卸業から事業を開始、現在は、よこすか海軍カレーなどの地域特産品事業や酒類・食品卸売事業、不動産業など幅広く事業を展開しています。
横須賀市が「カレーの街宣言」を行い、横須賀市役所・横須賀商工会議所・海上自衛隊が協力して「カレー」による街おこしが始まったのは1999年。その際に誕生したのが、よこすか海軍カレーネイビーです。
実は、発売して以来、なんと2000万個も売れたヒット商品。その秘密を瀬戸社長に伺いました。
「常識」を超えた戦略
皆さん、レトルトカレー売場にワープしますよ!
気になる商品はありましたか?
スパイシーさを表現した「黄色」や欧風カレーのじっくり煮込まれたコクを表現する「茶色」や「赤」のパッケージは食欲をそそりますよね。
その中で濃紺の箱の商品がありますね。
「この商品は何?」(なんじゃこりゃ)
「なんだか気になる」(むずむず)
Navy(ネイビー)はもともと英語で「海軍」を意味する言葉。「なるほど、だからパッケージがネイビーなんだ!」と納得。(スッキリ)
「一般的に食品には、おいしそうに見えない寒色系の色は使いません。業界の常識を覆すパッケージのため印象に残りやすい」と瀬戸社長はヒット要因を解説します。
ブランディング戦略
箱の裏面には、白い制服の男性が載っています。旧海軍の方でしょうか?「この男性、当時の営業担当者です」と聞き、びっくり。
営業の際には、トイレで制服に着替えて商談に臨んだとのこと。インパクトがありますよね。きっと取引先相手も記憶に残る、商談であったに違いありません。
25年もヒットを続けている理由はやはり「味」。
肉や具材がじっくり煮込まれたルーはスパイシーでコクがあり濃厚です。心もお腹も大満足。「美味しいから食べてほしい!」と自信を持って全国の皆さんにお勧めできる商品です。
よこすかと言えば「よこすか海軍カレー」
調味商事はもちろん、カレーの街よこすか事業者部会による熱心なPR活動によってよこすか海軍カレーは全国に広まっています。
自社商品が店頭に並んだ時が最大の喜びという瀬戸社長は「よこすか海軍カレーというブランドを信じて、ぶれずに維持していきたい。食を通じて文化・歴史の付加価値を与えていきたい」と話します。
よこすか海軍カレーは横須賀の歴史を礎に時代や世代を超えて、新しい価値を生み出し、食べる喜びや幸せを提供しています。
え?まだ食べたことがない?
熱い思いが詰まったよこすか海軍カレーをぜひ召し上がってくださいね。
「ユーザーに選ばれる、買いたくなる商品を作っていきたい」という調味商事では、様々な商品を開発しています。こちらもお勧めです。
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