舛添氏「女は政治に向かない。生理の時は異常」、高齢者を「ジジイ、ババア」etc 暴言連発で炎上
今週末9日に投開票が行われる都知事選で、主要4候補の一人と観られている舛添要一元厚生労働大臣(自民・公明推薦)。だが、過去の暴言の数々が明らかになり、ネット上では大騒ぎとなっている。発端となったのは、舛添氏の暴言を発掘した福島瑞穂参議院議員のブログだ。
この誌上ディベートでは、
という発言もあったという。
◯次から次へと出てくる暴言のオンパレード
福島氏の投稿はフェイスブックで「いいね!」が9000件以上となり、瞬く間に拡散。他のブログやサイトでも、数々の問題発言・言動が紹介されるようになった。例えば「介護の舛添」「東京を世界一の福祉都市にする」として、高齢者や社会的弱者にやさしい、というイメージをアピールする舛添氏だが、
との発言したテレビ出演動画(テレビ朝日「ボロキャス」、2005年12月24日放送)が話題に。
さらに、企業から使い捨てにされた派遣労働者の救済のために市民団体が設置した年越し派遣村に関しても、2009年8月18日、横浜市内の街頭演説で、
と発言。これに対し、派遣村の実行委員会OBらは
「『手を上げなかった』というのは誤り」「4000件の求人には実態のないものも多かった」と反論、「この発言は、事実誤認により生じる偏見、もしくは、事実を捻じ曲げた中傷であり、命からがら派遣村を訪れ、今もなお厳しい雇用情勢の中で生活の再建を目指して努力している方々への侮辱である」
として、舛添氏に抗議している。
さらに酷いのは、元派遣労働者達への「怠け者」発言の弁解として、
と今度は、生活保護を受けている母子家庭が「怠け者」であるかのような発言をしており、母子家庭を支援する諸団体から、
「貴殿の軽率極まりない発言によって、生活保護を受けている母子世帯に対する誤ったイメージが市民に広がり、生活保護を受けている母子が謂われのない中傷を浴びせられ、日常生活において萎縮することが懸念されます。また、『怠け者』のレッテルを避けるため、生活に困窮した母子世帯が生活保護の申請を躊躇し、その結果、母子が健康を損なうおそれさえあります」http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10330156841.html
等と、抗議を受けている。失業した元派遣労働者への誹謗中傷が批判されたら、こんどは母子家庭への誹謗中傷という、驚きのコンボ(連続技)だ。
連合が舛添氏の「厚労大臣時代の働きを評価している」ことや、連合東京が都知事選で舛添氏支援を行っていることなどの矛盾は、先日の拙稿で書いたとおりだが(該当記事)、その舛添氏は厚労省時代に、「サービス残業を助長し、過労死が増える」「残業代ゼロ法案」として批判を浴びたホワイトカラー・エグゼンプションを正当化する持論を展開している。
こうして観ると「元厚生労働大臣」の肩書がなんとも皮肉に思えてくる。
◯「舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」が結成、アクセス10万件
この場では紹介しきれない程の問題発言・言動のオンパレードに、女性たちによる「舛添落選運動」が広がりつつある。昨日2月6日、「舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」が記者会見を開いた。会見には、女優の木内みどりさんなどが参加、SNS上で広めたり、反マスゾエのブックカバーを作って電車内で広げるなど落選キャンペーンを行うと、「宣戦布告」した([video:http://twitcasting.tv/tamapi_yo/movie/37545843 会見動画]*音量小)。反響は大きく、会のウェブサイト立ち上げから、わずか二日間で10万件ものアクセスがあるという。
舛添要一を都知事にしたくない女たちの会
ツイッター上では、「舛添に投票する男とセックスしない女達の会」まで発足。「私達は『女は生理のときはノーマルじゃない』等の女性蔑視発言をする舛添氏が都知事になるのを阻止する為立ち上がりました。私たちは舛添氏に投票する男達とはセックスしません」として、セックス・ストライキを呼びかけている。
舛添に投票する男とセックスしない女達の会
◯「舛添氏が最有力候補」のマスコミ報道に疑問
一部夕刊紙や週刊誌等で、舛添氏の政党助成金の不正使用問題が掲載されるようになったものの、マスコミでは、これらの問題を取りあげず、「舛添氏が最有力候補」とする報道が目立つ。前出の「舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」が記者会見でも、「仮に舛添氏が当選したとしても、すぐに追及され、辞めさせられるのではないか」「再び50億円もの税金を使って都知事選やり直しということになるのではないか」と、舛添氏を「最有力候補」とし、同氏の問題を取りあげないマスコミの報道姿勢にも疑問の声が上がった。
投票日まで、あと2日。にわかに明らかになりつつある、舛添氏の暗部を都民はどう評価するのだろうか。