【福津市】まだ知られざる福津の魅力を体感できるイベント「ふくつのね」
2022年7月27日(水)~8月2日(火)7日間にわたり開催中の「ふくつのね in 博多阪急」へ行ってきました!
「ふくつのね」とは、海と山に囲まれた自然豊かな福津市(以下「福津」という)を愛し、福津の地に「根」をはり”モノ・コト創り”をしごとにしているクリエイターにスポットをあてたマーケットです。
福津では「宮地嶽神社」や「福間海岸」をはじめとする観光名所の魅力はよく知られています。
しかし、福津には名所だけではなく魅力的な「クリエイター」も多く活躍しているんです!
そんな知る人ぞ知る!”福津の魅力”であるクリエイターたちが一堂に会しているのが「ふくつのね in 博多阪急」
クリエイターたちによる素晴らしいモノ・コトづくりを通して、福津の魅力を発信するイベントです。
「ふくつのね」の発起人で革製品の製作・販売をする「affordance(アフォーダンス)」の小川弘記さんにインタビューさせていただきました。
小川さんは福津で生まれ育ちました。東京での生活を経て3年前の2019年に福津へ帰郷したのをきっかけに改めて”福津の魅力”に気付いたんだとか。
自身が革職人であることから、福津に暮らす人が”良いもの”を作っていることを知ってほしいと強く思うようになり「ふくつのね」を立ち上げました。
「affordance」は福津市西福間に工房があり、デザイン、裁断から縫製までの全工程を職人でありオーナーの小川さんが1人で行っています。
作り手のぬくもりを感じるとても素敵な革小物でした。
今回、小川さんの想いに賛同した福津の”誇るべき”13ものクリエイターが参加する「ふくつのね in 博多阪急」。
福津に根をはり活動するクリエイターの魅力を、一挙に楽しむことができます!参加者の中には海外でも活躍する方も。
それでは、参加クリエイターさんをご紹介していきますね。
「TSUYAZAKI BASE CAMP(津屋崎ベースキャンプ)」
今回の「ふくつのね」では、捨てられるはずだった廃プラスチックをリサイクルした商品を展示、販売。ワークショップもおこなっています。
普段は世界的にも先進的な取り組みを多岐にわたっておこなっています。
「くらげれんごう」
海で拾った「プラスチック」や「漁網」など本来は捨てられるはずだったものが、色鮮やかで魅力的なアクセサリーとして生まれ変わり、展示・販売されています。ワークショップもおこなっていますよ。
普段は「海で遊び・海でまなび・海をまもる」をコンセプトにさまざまな活動をしています。
「うつわ屋」
夏を感じる涼やか、かつ爽やかな色あいの食器に思わず立ち止まって見るお客さまも。普段は福津市若木台(わかぎだい)に工房を構え、「イチコ」という作家名で作陶活動をしています。
「そらいろ」
深みのあるみどり色が印象的な素敵な器。緑釉(りょくゆう)陶器というんだとか。普段は福津市津屋崎(つやざきで器の販売だけでなく「小さな食堂」もしていますよ。
「Creachair(クリーチェアー)」
無垢の木材によるドライフラワー専用の「一輪挿し」や「鳥のオブジェ」が展示・販売されています。普段は福津市畦町(あぜまち)にある工房で、無垢の木材による小物や家具のデザイン・製作をしています。
「花祭窯(はなまつりがま)」※来店時は要予約
「肥前磁器」は北部九州で栄えた有田焼・伊万里焼などの総称で、肥前磁器作家・藤吉憲典(ふじよし けんすけ)さんの工房が「花祭窯」です。
藤吉憲典さんのアート作品はロンドンにもギャラリーがあり、グローバルな活躍をされています。
藍の家内(染・月草)
色落ちや色移りの心配がないという「正藍染」。日傘やエコバッグに変わる風呂敷などの展示・販売をおこなっています。日傘の持ち手部分は家具職人さんがこしらえたんだとか。ワークショップもおこなっていますよ。
普段は築120年以上の「津屋崎の千軒藍の家」にて薬品を一切使用しない、完全天然の正藍染体験を行っています。
「FLORIST Classic Bouquet(クラシックブーケ)」
こちらの写真は「Haco Lantern(ハコランタン)」といい、照明器具の「ランタン」のようにこのまま下げて持ち帰ることができるSDGsの商品なんですよ。
普段は福津市中央で生花やドライフラワーのハンドメイド作品を販売しています。
「地域商社 福津いいざい」
福津市の豊かな農産物や水産物をとりまとめ福津市の魅力を発信する「福津いいざい」では、福津の素材を使った鯛茶漬けやスイーツ、グラノーラが販売されていますよ。
普段は福津市西福間(にしふくま)にある事業所を拠点に、福津の産品とともに福津の魅力発信に奔走しているんだとか。
飲食店もクリエイターとして参加していました!
「Withcoffee(ウィズコーヒー)」
ハンドドリップ・エスプレッソ系ドリンクの販売をおこなっています。普段は福津市中央(ちゅうおう)で「”何か”とコーヒー」をコンセプトに「スペシャルティコーヒー」を提供するコーヒー屋です。
「CANADA KITCHEN(カナダキッチン)」
カナダ人のオーナーが自身の祖母のレシピでつくる手作り「スコーン」やホームメイドの「レモネード」などの販売をおこなっています。普段は福津市津屋崎で「フィッシュアンドチップス」など世界の美味しい料理を提供しているテイクアウト専門店です。
今回の「ふくつのね in 博多阪急」開催期間の8月2日まで毎日、内容は日替わりでワークショップがおこなわれています。
普段はワークショップを行っていないクリエイターさんからも直接教えてもらうことができるとても貴重な機会ですよ。
わたしも実際に「くらげれんごう」のワークショップを体験しました。
マイクロプラスチックという海流にのって流れてきたプラスチックごみを使って「ハーバリウムボールペン」を作りました。
気づけば童心にかえり、夢中になってつくっていました。所要時間は約20分ほどでした。
こちらは「affordance」のワークショップで作れる「革のトレー」です。
こちらは「TSUYAZAKI BASE CAMP」のワークショップで体験できる「廃プラスティック」をリサイクルしてつくる鉛筆です。
「ふくつのね in 博多阪急」限定で「TSUYAZAKI BASE CAMP」のワークショップを体験して鉛筆をつくると「affordance」のあまり革を使って作った鉛筆キャップがプレゼントされるんだとか。
「津屋崎人形巧房」のワークショップでは「モマ笛絵付け体験」ができます。
「モマ」とはフクロウのことで、「モマ笛」は240年以上の歴史をもつ津屋崎人形です。吹くとフクロウのように「ホーホー」と音がしますよ。
「藍の家内」のワークショップでは「藍の生葉(なまは)たたき染め体験」ができます。
藍の生葉染めは”新鮮”な生葉を使うため、葉が茂っている時期にしかできないので貴重な機会ですね。
「ふくつのね」のワークショップ体験は予約不要なので、ふらっと立ち寄り参加することができます。
ワークショップの詳細は「ふくつのね」公式インスタグラムでご確認下さい。
今回「ふくつのね in 博多阪急」では福津で暮らしていても”いつもの生活”の中ではなかなか出会うことのない新たな”福津の魅力”を知ることができました。
福津に暮らし、その風土を愛し、根を張るクリエイターによる「福津でのモノ・コト創り」の素晴らしさに触れてみてはいかがでしょうか。
「ふくつのね」
【開催期間】2022年7月27日(水)~8月2日(火)
【時間】10:00~20:00
※最終日8/2(火)のみ18時まで
【会場】博多阪急 1階 メディアステージ
【住所】福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1