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人間関係リセット症候群になりやすい人の「共通点」やリセット癖の改善する方法

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

『人間関係リセット症候群』という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

ふとしたときに「一人になりたい」と思ったり、衝動的に人間関係をリセットしたくなる場合、人間関係リセット症候群が関係しているのかもしれません。

今回は人間関係リセット症候群になりやすい人の特徴、リセット癖の改善方法などについて紹介します。

人間関係リセット症候群は病気?

人間関係リセット症候群とは、今まで築いてきた人間関係をある日突然衝動的にリセットしてしまう行動のことです。

「症候群」とついていますが正式な病名ではないため、病院で診断されることはありません。

人間関係リセット症候群は病気ではありませんが、何度もリセットを繰り返してしまう特徴を持っているため、日常生活や社会生活においてトラブルが発生することがあります。

突然音信不通になったり会社に行かなくなるなどの問題が生じ、本人だけでなく周りの人にも影響が出てしまうことがあります。

人間関係リセット症候群になってしまう原因はさまざまですが、人間関係に疲れてしまうことで起こる場合と、HSPのように繊細な気質によってストレスを抱えやすい人がなりやすいと考えられています。

人間関係リセット症候群になりやすい人の共通点

友達といるよりも一人が好き

「多人数よりも少人数が好き」「一人行動が好き」「一人の時間が好き」という人は、人間関係リセット症候群になりやすい可能性があります。

一人でいることが好きな人は、他の人といると疲れが溜まったり、自分の時間が奪われるような感覚になりがちです。

また、一人行動が好きなため誰かと無理に一緒にいる必要性を感じず、人間関係のリセットに走ってしまうこともあるかもしれません。

人間関係に煩わしさを感じてしまう

人間関係に面倒臭さや煩わしさを感じてしまう人は、人間関係リセット症候群になりやすいと考えられます。

「連絡を返さなければならないときに憂鬱になってしまう」「返信するのが面倒」「忙しさや疲れで連絡を返さないことがある」など、連絡関係に煩わしさを感じる人も多いようです。

また、他人と一緒に過ごしている時にふいに「一人になりたい」とよく思ってしまう人は、人間関係リセット症候群になりやすいかもしれません。

過去に人間関係のトラウマがある

過去に人間関係で嫌なことやトラウマがある人も、人間関係リセット症候群になりやすいと言えるでしょう。

友達から仲間はずれにされたことがある、両親が喧嘩ばかりしていた、いじめを受けてきたなど、人間関係に何らかのトラブルを経験したことがある人は、良好な人間関係を築くのを最初から諦めてしまう傾向があります。

「自分は嫌われているかもしれない」「どうせ仲良くなれないんだろうな」など、マイナス思考になり自分から離れる決断をしてしまいます。

人間関係リセット癖の改善方法

自分の行動を客観視する

人間関係をリセットしてしまう人は、相手からどう思われるのかを考えずに、衝動的にリセットをしてしまいがちです。

リセット行為を繰り返しているとそれがだんだん癖になってしまい、周りからの信頼を失ってしまう可能性があります。

まずはリセットする前に、逆に自分が好きな人からリセットされたらどう思うのか、リセットすることでどのような弊害があるのかを考えてみることが大切です。

リセットされた側は、「なんで連絡を返してくれないんだろう」「深く付き合わない方がいいのかな」と不安になる人も多いはずです。

自分の行動によって、相手に嫌な思いをさせていないか、一度考えてみましょう。

人間関係においてリスクがあることを理解する

人間関係をリセットしてしまう人は、嫌なことがあったり面倒なことがあると関係をリセットしてしまうことがあります。

しかし、人間関係において面倒なことや嫌なことはつきものです。

自分のことを理解してくれる人とだけ付き合えばいいと思うかもしれませんが、何度もリセットを繰り返していると人間関係を構築することが難しくなってしまいます。

人と関わるからには、傷つくことや衝突することもあるのだと最初から理解しておきましょう。

相手に対して寛容になる

人間関係をリセットしないためには、相手に対して寛容になることが大切です。

他人に「こうしてもらいたい」という希望は誰しも持っているとは思いますが、自分の期待通りの言動をしてくれなかったからと言って、怒ったり裏切られた気分になっていませんか?

また、相手が勝手に勘違いをして嫌な言葉をぶつけてきたり、時には喧嘩になることもあるかもしれません。

しかし、嫌なことがあったからと言って人間関係をいちいちリセットしていては、正常な人間関係を築くことが難しくなってしまいます。

そもそも、他人の言動や考え方をコントロールすることはできません。

他人の行動はその時の気分や状況によって変わるものなので、自分とは違う考え方を持っているのだと寛容になって、歩み寄る努力が大切です。

まとめ

今回は人間関係リセット症候群になりやすい人の特徴、リセット癖を改善する方法について紹介しました。

リセット癖を改善するには、人間関係においてある程度のリスクや面倒なことは避けられないと理解して、自分なりに歩み寄る努力が必要です。

少しずつ人間関係への恐怖を和らげて、より良い関係を築くように意識していきましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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