【富士宮市】水力発電施設の存在を傍らに景色を楽しみ、天然のミストで涼を取ろう『熊久保農村公園朝日滝』
富士山の湧水に恵まれ、市内には湧水を源とする芝川・潤井川から引かれた用水路等の水を利用して、富士宮市は古くから水力発電事業が行われてきました。
現在、市内小水力発電所の箇所数と最大発電出力の合計がともに日本一ということをご存じでしょうか?
現在富士宮市内には26か所の水力発電所があり、そのうちの12の発電所が小水力発電所として稼働しています。
白糸発電所前には『日本一の小水力発電のまち』の標柱が設置されています。
富士宮市半野にあり、有名な白糸の滝から車で5分ほどのところに位置する朝日滝。
水力発電は、水が高い場所から低い場所へ落ちる勢いでタービンを回し、発電機を動かして電気を発生させるというもの。水量と落差が大きければ大きいほど多くの電気を作ることができます。
朝日滝の水流も落差を利用して発電する水力発電に利用されています。
朝日滝上流の河川、半野川。
川幅自体は1mあるかないかほどですが、深々と大量の水が流れています。この水が朝日滝から流れ落ちる力で発電される量は、最大出力1750キロワットと言われ、年間860万キロワット時の電力を生み出しています。
一般家庭(戸建て3人世帯として)の月平均電気使用量は約386キロワットと言われているので、22300世帯分(/月の電力を賄っていると想定できます。
とはいってもかなりの老朽化が見られる発電施設。
向かって右側にある東電の水力発電所の設備は現在建て替えが進んでいるようで、工事をしていました。
そのため、駐車場は3台ほどしか停めることができなくなっています。
滝の目の前にある橋に立つとしぶきが舞い、天然のミストとなって降り注ぎ、暑い日にはとても気持ちが良いです。
左側の木々のお生い茂る中から、さらさらと流れる朝日小滝も魅力的!
水力発電施設の存在を傍らに『富士山の自然と調和した循環力あるまちづくり』感じながら、景色を楽しみ、天然のミストで涼を取りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
少しだけ、紫陽花が色づき始めていました。
朝日滝:富士宮市半野 熊久保農村公園
アクセス:白糸富士宮線 県道184号を南から進み、右斜めのかなり急角度を曲がり200mほど進むと左側に駐車場があります。
*現在工事中のため3台ほどしか駐車できなくなっています。